盛岡タイムス Web News 2017年  4月 21日 (金)

       

■  初志つなぎ120年 医療総合大学に発展期す 岩手医大 850人参加し式典で祝う


     
   120周年記念式典で式辞を述べる岩手医科大の小川理事長  
  120周年記念式典で式辞を述べる岩手医科大の小川理事長
 

 岩手医科大(小川彰理事長)は20日、創立120周年記念式典を盛岡市内丸の県民会館大ホールで開いた。大学関係者や医療関係者、一般県民ら約850人が出席。長年にわたり岩手の医療の中核を担ってきた同大の節目を祝うとともに、さらなる発展を願った。

 岩手医科大の創設は1897(明治30)年4月20日。創設者である三田俊次郎が私費を投じて開設した私立岩手病院、医学講習所、産婆看護婦養成所が起源となる。時代の流れに合わせて変遷を遂げ、1951年に学校法人化。65年に歯学部、2007年に薬学部、17年に看護学部をそれぞれ設置し、現在は医学、歯学、薬学、看護学の4分野を備える医療の総合大学として存在感を発揮している。

  11年の東日本大震災津波や16年の台風10号被害では、被災地域への医療支援チームを派遣。全国各地から派遣された医師らの受け入れ調整を行うなど、被災地の医療確保にも力を尽くした。

  小川理事長は式辞で「120年もの歴史をつないでこられたのは奇跡と言っていい。創立者の理想はもとより、各年代で努力されてきた多くの先人の熱い思いによる」と、先人に敬意を表した。「教職員、学生一同は創立120周年を機に、創立者はじめ先人が築いてきた建学にあたっての高まいな理想に回帰し、将来に向け新たな発展を期し、輝かしい歴史をつくっていく」と決意表明した。

  来賓の達増知事は「本県唯一の医育機関として発展する岩手医科大への期待は、ますます高まっている。今後も優れた教育や特色ある研究の展開、充実した医療の提供に尽力いただくことを期待する」と祝辞。松野博一文科大臣の祝辞が、文科省高等教育局の常盤豊局長により読み上げられた。日本私立医科大学協会長で学校法人独協学園の寺野彰理事長も来賓として出席し、祝辞を述べた。

  記念講演では、小川理事長が「岩手医科大学120年の歴史〜医療の貧困との壮絶な戦い 地方が故の苦悩と悩み」と題し、岩手医科大の沿革と時代ごとの国内情勢、宮沢賢治をはじめとする本県ゆかりの偉人との関わりなどについて語った。式典後には、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで祝賀会も開催された。

  岩手医科大では創立120周年を迎えるにあたり、さまざまな記念事業を展開してきた。その中でも、総合移転整備計画に伴う付属病院の矢巾キャンパスへの移転事業は、3月13日に竣工(しゅんこう)。新病院は19年6月の完成、同年9月の開院を計画している。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします