盛岡タイムス Web News 2017年  4月 24日 (月)

       

■  盛岡市の菱和建設 こよみ飾った原画公開 初のオープンギャラリー 55周年に岩手画壇の名作


     
   菱和建設本社で開かれている絵画・カレンダー原画展。左手前は戸村茂樹氏作「橋野鉄鉱山高炉跡」。右は民部田義男社長  
   菱和建設本社で開かれている絵画・カレンダー原画展。左手前は戸村茂樹氏作「橋野鉄鉱山高炉跡」。右は民部田義男社長
 

 菱和建設(民部田義男社長)の創立55周年を記念したオープンギャラリー絵画・カレンダー原画展が22日から、盛岡市みたけ1丁目の同社1階特設展示室で開かれている。28日まで。同社は1984年から毎年、岩手ゆかりの画家に依頼しオリジナルカレンダーを制作。県内市町村の景勝地や民俗芸能を題材にした原画を、初めて一般に展示公開している。古里の素晴らしい風景や暮らしを思い起こすきっかけになればと願いを込める。

  カレンダーの原画は、84年から91年まで(85年のみ写真)が故・藤沼源三氏、92年から99年までは故・海野経氏、2000年から08年まで故・吉田清志氏、09年からは戸村茂樹氏が描いてきた。

  毎年、一つの自治体から題材を取り、春夏秋冬の4枚を描いてもらう。当初、原画はモデルとなった自治体などに寄贈していたため、現在、残っているのは70点余り。その土地の人しか知らないような隠れた景勝地を描いた作品も多く、味わい深い。

  特に東日本大震災後は、沿岸市町を取り上げ、古里の魅力を再確認する「復興カレンダー」として活用。舞台となった市や町にカレンダーを寄付し、仮設住宅に暮らす被災者らにも喜ばれてきた。

  戸村氏が描いた2017年版カレンダーは釜石市がテーマ。春は、新緑に囲まれる橋野鉄鉱山高炉跡が、みずみずしいタッチで表現されている。1994年版に海野氏が描いた「高田松原」は、震災で失われた名勝のにぎわいを捉える。7万本の緑の松林を背景に広がる白砂にはパラソルが立ち、若い男女や幼子の楽しげな声が聞こえてきそうだ。

  民部田社長は「テーマは『ふたたび ふるさと』。震災で風景が、がらっと変わってしまった地域もあるが、古里の素晴らしさは変わらない。大事なものだと思う。もう一度、思い出してもらう機会になれば」と話す。

  入場無料。開場時間は午前10時から午後5時(最終日は午後3時)まで。問い合わせは電話019―641―1111へ。

 


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