盛岡タイムス Web News 2017年  5月 2日 (火)

       

■  吉野復興相 信頼回復に陳謝 今村発言「大きな傷」 達増知事と意見交換


     
   達増知事(右)の案内で意見交換の場に入る吉野正芳復興大臣。左は長坂政務官  
   達増知事(右)の案内で意見交換の場に入る吉野正芳復興大臣。左は長坂政務官
 

 吉野正芳復興大臣は1日、就任後初めて本県入りした。2日まで東日本大震災津波の沿岸被災地を訪れる予定。1日は盛岡市内丸の県庁で達増知事と意見交換。冒頭、今村雅弘前大臣の問題発言に触れ、「東北の人びとに大きな傷を負わせ、復興庁の信頼を失った。おわび申し上げる」と謝罪し、頭を下げた。取材に対して「私も被災者の一人として真に寄り添っていくことを基本に置く」と述べ、信頼回復へ努める決意を示した。

  吉野大臣は7人目の復興大臣。自民党の政権復帰後は5人目。1日は、3月に「長靴」発言で辞任した務台俊介復興政務官の後任となった長坂康正衆院議員(愛知9区、2期)、自民党県連から高橋比奈子衆院議員らも県庁を訪れた。

  吉野大臣は「私は福島県出身なので、福島のことは分かっているつもりだが(他の被災県の)宮城、岩手、青森、茨城のことはあまりよく分からない。福島の例を見れば、復興の度合い、段階が違えば、それぞれ解決すべき課題がある。これから現地に足を運び、岩手の実情や抱えている課題、問題をきちんと感じていきたい」と所信を述べた。

  達増知事は「内閣全体として被災地、復興の現段階にしっかりと向き合って進めてもらうメッセージを頂いた」と応じた。

  吉野大臣の「よく分からない」との発言については「情報量が福島についてほど持っていないのはその通りで、現地の声を聞いてもらえれば良い。復興や津波被害の本質への深い理解を福島での取り組みを通じて持っており、そこは頼もしい」と受け入れた。同時に「大臣が突破口になり、内閣全体の復興政策が転換するのを期待する」と、被災県出身の大臣を歓迎した。

  一方、今回の辞任劇については「内閣としての復興の行き詰まりだった。改めて復興への取り組みを仕切り直すことは本日の大臣のおわびで緒に就いた。内閣として本当に復興に取り組んでいくかどうかは、これからだ」との認識を示した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします