盛岡タイムス Web News 2017年  5月 7日 (日)

       

■  年間目標超す20万人来場 ビッグルーフ滝沢 半年待たず プレ開所から5カ月 グランドから1カ月 コミュニティー大事に

 

     
  企業、市民など多くの人が行き交うビッグルーフ滝沢内(4月26日撮影)  
  企業、市民など多くの人が行き交うビッグルーフ滝沢内(4月26日撮影)
 

 滝沢市下鵜飼のビッグルーフ滝沢(アルビレオたきざわ共同事業体、麻生岳人施設長)は5月に入り、グランドオープンから1カ月が過ぎた。同市市民環境部地域づくり推進課によると、2016年12月からの来場者数は、4月末時点で累計20万人を超えた。年間目標に掲げた15万人を突破し、30万人の大台も現実性を帯びてきた。市民のコミュニティーの中心となることが望まれ、常に多くの人が交流する同施設が次に目指す方向を関係者に聞いた。

  同施設は4月1日にレストランと産直、同市観光協会が併設する産業創造センター(たきざわキッチン)がオープン。16年12月に開館した大ホールなどコミュニティーセンターや湖山図書館と合わせ、全ての施設機能が姿を現した。

  たきざわキッチンのコンセプトは「たきざわの台所」。極力無添加で市内の農産物などを使用した総菜などを提供。食から同市の魅力を発信する。産直では、市内の農家で構成する産直組合が毎日取れたて野菜を販売。同事業体によると、施設では市外産の野菜も扱っているが、産直の野菜と比べた売り上げは同等。仕入れのコストを考えると、産直の野菜は約2倍の量が売れている。

  麻生施設長は、消費者が産直に求めることが量販店と異なるためと分析。「想定の2倍以上で推移し、順調な滑り出しだと思う。消費者が産直で求めるのは、価格ではなく鮮度。量販店ではまねできない、取れたてという鮮度を販売できる強みは大きい」と話した。

  現在の課題は、取れる野菜が限られる冬季から春季の商品の充実。商品開発も課題に掲げる。「滝沢だから食べられる食の提供が課題。レストランとライブキッチンが連動できる仕掛けなど、『見て、食べて、楽しめる』空間で滝沢を市外の人に知ってもらうことが重要だ」と語る。

  大ホールなどコミュニティーセンターも好調だ。大ホールの週末の予約は4月27日時点で9月まで満杯。キッズルームや施設1階のたきざわ広場など、多くの人でにぎわっている。

  麻生施設長は「市民が気軽に入れる施設として整いつつある。滝沢は、近隣市町の中でも若者が多い町。コミュニティー活動を続ければ、自然と来場者は純増するだろう。しかし、楽観視もしていない。近隣の企業やNPO法人などの団体との取り組みが、今後もっと必要になる」と意気込んだ。

  コミュニティーの広がりは市内のサークル活動にも現れている。NPO法人劇団ゆうの菊田悌一理事長は、施設が市内のサークル活動の核となりつつあると考える。「施設は有料だが、この場所でお披露目することを目指して活動する人もいると聞いた。普段の活動は公民館などを利用し、ビッグルーフで発表する循環が生まれつつあるのでは」と話していた。

  市も施設で生まれつつある循環に期待。岡田洋一市民環境部長は「非常に良い滑り出しだと思う。この施設は市民が活動し交流することが大切。企業からも『これまで県内でできなかったができる』という好意的な声を聞く。今年度はさまざまな人に施設を知ってもらい、交流を深めることが重要だと考える」と話している。

  施設では今年度、各団体と連携したイベントを企画。6月のチャグチャグ馬コでは、馬をテーマに展示やコラボ料理なども計画中だ。麻生施設長は「ビッグルーフに来ると、楽しいことが行われていると思わせたい。人は明るく楽しいことが起きるとわくわくする。その気持ちを連鎖させる施設にしたい」と抱負を語る。


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