盛岡タイムス Web News 2017年  5月 14日 (日)

       

■ 10年目の開花 顔もほころぶ 盛岡市・一ノ倉邸 保護庭園の御衣黄桜


     
  満開を迎えている一ノ倉邸の御衣黄桜  
  満開を迎えている一ノ倉邸の御衣黄桜  

 盛岡市安倍館町の市保護庭園・一ノ倉邸で御衣黄桜(ぎょいこうざくら)が満開を迎えている。御衣黄桜は、4月下旬ごろから咲き始め、ピンク色のソメイヨシノなどとは異なり、名前の通り高貴な貴族の衣装のような淡い緑色の花を咲かせる。一ノ倉邸では市の建物取得から15周年を記念して2007年に西郷和子館長(76)が5本を植樹し、10年を経て今年初めてこのうち1本が開花した。

  一ノ倉邸の御衣黄桜は2b50aほどの苗木が植えられたもので、日当たりや土の違いからか成長にはばらつきがある。今回咲いた木は、最も成長が早く10年間で4、5bほどになった。毎年、開花を期待して観察しており、今年はソメイヨシノの開花後につぼみの膨らみを確認し、今月9日に待望の開花を迎えた。

  開花当初は緑色だが、時間を経るごとに花の中心部が少しずつ筋状に赤く色づく特徴を持ち、ソメイヨシノは花びらが一枚ずつ散るのに対し、御衣黄桜はツバキなどのように花全体が落ちる違いもある。一ノ倉邸の御衣黄桜は現在、少し中心部が赤くなっており、見頃はここ4、5日とみられる。

  西郷館長は「華やかな桜もいいが、貴族の婦人が羽織っていたようなところから来た花の名前なので、楚々(そそ)として品がある。花言葉の永遠の愛、優美、精神美にもひかれて植えた。10年たって咲いてくれて、やっぱり自然はうそをつかないのだと感動した」と話し、長い年月を経て咲いた花に喜びもひとしおだ。

  開館時間は午前10時から午後3時。月曜、火曜が休み。入館料無料。問い合わせは一ノ倉邸(電話6461817)。


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