盛岡タイムス Web News 2017年  5月 15日 (月)

       

■  町民に電波の安全網 震災と豪雨受け 防災ラジオのシステム導入 FM局(ラヂオもりおか)と協定へ 16日から説明会


 矢巾町では2018年2月から、防災ラジオを活用した防災システムの導入を予定している。東日本大震災や2013年8月9日の豪雨災害などを受け、災害時の新たな情報発信手段として取り入れるもの。放送は盛岡市のラヂオもりおかと協議中で今後、導入に関する協定を締結する予定。町議会6月会議で事業予算を計上予定。来年1月末までに中継局を設置し、並行してラジオの配布を行う。同2月上旬からの放送開始を計画している。

  防災ラジオは通常のラジオに、緊急時の割り込み放送の受信機能を搭載したもの。放送局の放送中に強制的に割り込み、別の内容の放送が可能となる。

  避難準備情報、避難勧告、避難指示が発令された場合、電源が入っていない状態でも緊急信号を受信し起動す
る。

  内容はエリアメールなどと同様に▽発令中の避難情報(指示、勧告など)▽避難の該当地域▽避難所開設情報―が盛り込まれる。

  消防団屯所、区長、自治会長、自主防災組織会長、避難所などの重要箇所には、計350台を無償貸与予定。また、75歳以上の高齢者のみの世帯や要介護者世帯などの災害時要支援者の希望世帯にも無償貸与を予定している。一般町民には町内小売店で購入できる仕組みを検討。1台1万〜1万5千円の見込み。

  町では現在、個人の携帯電話向けに▽緊急速報メール(防災情報)▽登録制メール(わたまるめーる、防災と町の情報)▽Yahoo!防災アプリ(防災情報)―の三つを運用中。また、町の一部の人には町内31カ所に設置してある屋外放送スピーカー、JAいわて中央が2018年2月に運用を終える予定の有線放送でも防災情報を取り扱っている。

  同町では2013年8月9日、盛岡地域を襲った集中豪雨で、河川の増水により中心市街地で多くの住家が浸水。また、町内各地区で自主防災組織が立ち上がっており、防災ラジオの導入により、町の災害対策を一層充実させる。

  同町総務課防災安全室の高橋亮介主査は「町の安全安心のため、要の事業になる。協議を進め、地域住民、関係者と一緒に体制を構築していきたい」と話している。

  防災ラジオ導入に向け、町民への説明会を行う。16日・農村環境改善センター(室岡)、17日・矢巾地区農業構造改善センター(土橋)、23日・町公民館(南矢幅)の3会場で行う。いずれも午後7時から。申し込み不要。


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