盛岡タイムス Web News 2017年  5月 25日 (木)

       

■  もち小麦の郷づくり 高品質と生産量向上へ 盛岡地方で研究会が発足


     
  盛岡地方もち小麦の郷づくり研究会設立総会  
 
盛岡地方もち小麦の郷づくり研究会設立総会
 

 盛岡地方もち小麦の郷づくり研究会(会長・伊藤正之岩手中央農協常務理事)の設立総会は24日、盛岡市内丸の県公会堂で行われた。もちもち感、しっとり感が特徴の小麦のもち性品種の認知度向上や高品質生産、産地確立が目的。生産や流通関係者、研究者、自治体など9機関により立ち上げられた。本県は同品種のうち「もち姫」の栽培適地。2017年度は、8月から種子生産体制の構築を行う他、各種イベントで周知活動を展開していく。

  もち性品種のうち、東北農業研究センターが開発し09年に品種登録した「もち姫」の作付け拡大に向けた種子の確保、生産技術の確立を目指す。うるち性品種の「ナンブコムギ」「ゆきちから」と比較し栽培面積10e当たりの所得が高いと試算され、農家の所得向上にもつながる。盛岡広域振興局管内では27f(うち岩手中央農協7f、盛岡市玉山地区20f)で栽培している。

  成果目標として、岩手中央農協管内での「もち姫」の栽培面積と販売量(種子含む)を17年産の7fと14dから18年産で10fと25d、19年産には20fと60dと段階的に引き上げる。また「ゆきちから」の一部を「もち姫」に転換する。

  今年度の事業計画では、8月から生産拡大に向け種子生産体制を構築し次期作用の種子生産を実施する。10月には生産地の気候条件に合わせた生産マニュアルを作り、通年で高品質で安定した生産を目指す栽培技術の指導を行う。

  研究会の会員は白石食品工業、府金製粉、全農県本部、岩手中央農協、同農協小麦生産部会、盛岡農業改良普及センター、紫波町など。会長に伊藤常務理事、副会長には白石雄一白石食品工業社長を選任した。

  発起人の高橋英明盛岡農業改良普及センター所長は「もち姫は生産、加工業者から注目を集めており、販売価格でも大きなメリットが期待できる。加工事業者や消費者へのPRを進め、地域産業の活性化へつなげたい」と研究会設立の意義を語った。

 


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