盛岡タイムス Web News 2017年  5月 31日 (水)

       

■  下飯岡、手代森、上厨川、小鳥沢 4候補地から絞り込み 県央ごみ焼却施設 来年2月決定へ説明会


 県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会(会長・谷藤裕明盛岡市長)は30日、盛岡広域8市町の焼却施設を盛岡市内1カ所に集約し、2029年度の稼働を予定する県央ブロックの新ごみ焼却施設の整備候補地を公表した。候補地は、下飯岡(盛岡南インターチェンジ付近)、手代森5地割付近(都南工業団地付近)、上厨川横長根付近(盛岡インターチェンジ付近)、上田小鳥沢148番地(現在の市クリーンセンター)の4カ所。現時点で整備コスト比較などは行われておらず、候補地としての順位付けはされていない。同協議会では6月以降、候補地4カ所について町内会・自治会ごとの住民説明会を開き、合意形成を最優先に考えながら18年2月をめどに整備予定地1カ所を決定する。

  整備候補地については、同協議会の委嘱を受け、県央ブロックごみ処理施設整備候補地検討委員会(中澤廣委員長)が15年9月から用地確保の容易性、運搬経費の経済性、地質、候補地選定の合意形成などの複数の評価項目で選定作業を実施。17年3月に報告書として最終候補地3カ所を同協議会に報告した。

  今回の候補地4カ所には、17年1月と4月に盛岡商工会議所都南地域運営協議会から整備誘致の要望があった下飯岡の1カ所も含まれている。この場所は同委員会の選定時にはほ場5f以上の除外要件に該当したが、その後の市民の情報提供募集時に土地所有者などの承諾が得られる場合は候補地対象として取り扱うこととしたことから、県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会が17年5月に整備候補地への位置付けを決定した。

  候補地の選定理由は、盛岡南インター付近が「基本構想で想定する3カ所の中継施設のうち1カ所の整備が不要となる可能性があり、敷地が平坦で要望書が提出されている」、都南工業団地付近が「8市町の排出重心に近く収集運搬の経済性に優れ、基本構想で想定する中継施設1カ所が整備不要となる可能性があり、周辺に住家が少ない」。

  盛岡南インター付近が「排出重心に近く収集運搬の経済性に優れ、敷地が平坦で大規模な造成工事を必要としない。16年8月に土地所有者から適地の情報提供が寄せられた」、市クリーンセンター付近が「既存施設の敷地で新たな造成工事が不要であり、既存余熱利用施設の活用が可能」。

  県央ブロックの新ごみ焼却をめぐっては、16年5月に地元の庄ケ畑町内会から現クリーンセンター敷地に整備しないことを求める陳情書、17年2月にごみ処理広域化計画の撤回を求める会から現クリーンセンター敷地を整備候補地から除外することを求める要請書が提出されている。

  同協議会では今後、整備予定地1カ所の絞り込み作業に当たっては、住民との合意形成を最優先にする方針を示している。協議会事務局長の菅原英彦市環境部長は「検討委員会からの報告書の記載にもあるが、住民の方々との合意形成が一番。現時点で合意形成の基準があるわけではない。いろいろな意見がそれぞれの地域であるとは思うが、丁寧に地域の方々に説明をしていく中で理解をいただきたい」とした。

  谷藤会長は「基本的には、(住民との合意形成は)重要なポイントだと思う。プラスでコスト面の問題で造成にどれくらい必要だとか、いろいろな要因がある。農業振興に熱エネルギーを活用して展開したいという積極的な地域もあり、さまざま話を伺いながら総合的に判断したい」とした。


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