盛岡タイムス Web News 2017年  6月  17日 (土)

       

■ 岩大ID研究室 知と美を結晶、産学官で 共同研究成果を展示 学生の「角をとる展」も

     
  産学官連携による共同研究の成果などを発表している、岩手大学インダストリアルデザイン研究室のメンバー  
   産学官連携による共同研究の成果などを発表している、岩手大学インダストリアルデザイン研究室のメンバー  


  岩手大学インダストリアルデザイン研究室(田中隆充教授、学生6人)は「産学官連携による共同研究成果の展示会」を21日まで、盛岡市のいわて県民情報交流センター5階・ギャラリーアイーナ展示室で開いている。希望郷いわて国体・大会で使用された「国体炬火トーチ」「若者向けの久慈琥珀(こはく)デザイン」など自治体や企業と共同研究したプロダクトデザインの成果10作品を展示。地域との連携によって生み出された斬新なデザインの成果を紹介している。現役の大学生6人による「角をとる展」も同時開催中。

  同研究室は1967年の開設。田中教授が助教授として赴任した2004年以来、外部機関との契約は90件以上。年間10件近く外部と連携して、製品のデザインやワークショップなどに挑んでいる。

  今回、紹介しているのは、その成果の一部。南部鉄器、岩谷堂箪笥、久慈琥珀など伝統工芸品や地場産品の新しい魅力を、田中教授をはじめ、学生たちの若い感性で引き出したものが多い。

  デザイン製品の実物を一堂に展示するのは今回が初めて。田中教授は「アレンジした伝統工芸品からも岩手の良さを感じてもらえれば」と願った。

  一方、学生たちの「角をとる展」は、物理的な角だけでなく、心の角をとるなど、テーマをそれぞれ幅広に解釈して制作に励んだ。

     
  学生たちの柔軟な発想による「角をとる展」も開催  
 
学生たちの柔軟な発想による「角をとる展」も開催
 


  教育学部芸術文化課程美術デザインコース4年の佐々木祐美さん(21)は角張ったジュースの紙パックから発想を転換、丸みを帯びたフルーツの形そのままのパッケージデザインを提案した。果実にストローを刺し、そのまま新鮮な果汁を吸い上げるイメージ。「『角』という言葉一つからも、いろいろなデザインができる。発想の面白さを見てほしい」という。

  工学研究科デザイン・メディア工学専攻博士前期課程2年の小岩真佳さん(23)は、靴をそろえてぬいでもらうためのコンセプトデザインを展示。つい靴をそろえたくなる床の模様や、そろえないと靴を置けない凸凹の床などのアイデアを発表している。「デザインが発表できる機会はまだ少ない。この機会に興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。

  午前10時から午後8時(最終日は同4時)まで。入場無料、問い合わせは電話019−621−6576へ。


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