盛岡タイムス Web News 2017年  6月  26日 (月)

       

■  卒業50周年の「疾風会」 白堊に光る愛校心 生誕100周年建立 盛岡一高の賢治碑に説明板 「生徒諸君に寄せる」


     
  宮沢賢治詩碑の説明板の完成を喜ぶ小川さん、川上校長、堀合会長、起草委員の佐々木茂さん(左から)  
  宮沢賢治詩碑の説明板の完成を喜ぶ小川さん、川上校長、堀合会長、起草委員の佐々木茂さん(左から)
 

 盛岡一高を1967(昭和42)年に卒業した同期会の疾風会(堀合英則会長)は卒業50周年を記念し、同校正面玄関脇にある宮沢賢治詩碑前に説明板を設置した。除幕式が25日、現地であり、同窓生や在校生ら約80人が参加。賢治も学んだ同校の歴史が一層、輝きを増すよう互いの研さんを誓い合った。

  宮沢賢治詩碑は96年、賢治生誕100周年を記念し、盛岡一高OBの建設関係者で組織する白堊建設会が建立した。説明板はその詩碑に刻まれた詩「生徒諸君に寄せる」を解説したもの。高さ45a、幅28aのステンレスに、説明文と賢治の写真が刻まれている。群青色の鋼板(高さ約1・5b、幅36a)の上部に張り付け、周囲の景観とも調和するようデザイン。事業費約40万円は白堊同窓会と疾風会が出した。

  堀合会長(68)と賢治詩碑建立当時の白堊建設会の会長である小川惇さん(84)、盛岡一高の川上圭一校長、矢部魁一応援団長(3年)が紅白のロープを引いて除幕。同校応援団のリードで校歌を高らかに歌い上げた。

     
   
  盛岡一高応援団のリードで校歌を歌う疾風会のメンバーら
 


  堀合会長は「賢治のエールをしっかり受け止め、若い人たちにも受け継いでいってもらいたい」とあいさつ。
小川さんは「詩碑の意味が一層強く感じられるようになった。感謝したい」と語った。除幕式後、川上校長の記念講演もあり、参加者が旧交を温めた。

  賢治は1909(明治42)年に盛岡中学校(現在の盛岡一高)に入学、多感な青春時代を過ごした。「生徒諸君に寄せる」は、27(昭和2)年発行の盛岡中学校「校友会雑誌41号」に寄稿を依頼された賢治が、詩ノートに下書きした作品の抜粋。「諸君はこの颯爽たる/諸君の未来圏から吹いて来る/透明な清潔な風を感じないのか」と新時代創造へエールを送っている。作品は完成に至らなかったとみられ、同誌には別の2編が発表されたが、短い言葉にも賢治の鮮烈な才能がにじむ。

  矢部団長は「数々の先輩が築いてきた伝統を背負っているということを理解し、自分たちも頑張っていかなければいけない」と熱い思いを受け止めた。


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