盛岡タイムス Web News 2017年  6月  30日 (金)

       

■  JA県五連 新会長に久保憲雄氏 元気な地域農業者を育成 就任会見 所得拡大と活性化に全力


     
  所信を表明する久保会長、小澤副会長(左から)  
 
所信を表明する久保会長、小澤副会長(左から)
 

 JA県五連の新役員体制が29日、決まった。JAいわてグループは通常総会を同日に開き、任期満了で退任する県五連会長の藤尾東泉氏(70)の後任に、久保憲雄氏(69)=JA新いわて組合長=を選任。非常勤副会長の小澤隆一氏(68)=JA江刺組合長=を常勤副会長として再任することを決めた。任期はそれぞれ3年。これを受けて久保氏はJA新いわて会長、小澤氏はJA江刺会長に就任した。同日に盛岡市大通の産業会館で記者会見を開き、2人が所信を述べた。

  久保会長は「新たなJAの道筋を究めて、元気な地域の農業者を育成し、地域の活性化に努めることが最大の目標。持続可能な岩手の農業振興、『純情産地いわて』の確立に向け、農家組合員の所得拡大と地域の活性化に全力を尽くす」と決意を述べ、JAいわてグループが取り組む重点項目を説明した。

  重点項目は▽マーケットインによる販売事業の強化▽生産から販売までのトータルコストの引き下げ▽担い手対応の強化▽「純情産地いわて」の生産基盤維持・拡充―の四つ。

  販売事業の強化としては▽生産物の直接販売、買い取り販売の拡大▽加工・業務用野菜の生産拡大▽輸出拡大を目指した役員のトップセールス▽国内外でのフェアの展開―を掲げた他、行政と会員JAが一体となって県オリジナルブランド米「銀河のしずく」「金色の風」、2010年に発売した高級リンゴ「いわて純情プレミアム冬恋」の販売促進活動に取り組むとした。

  「2018年産以降のコメ政策見直しへの対応」も目標に掲げ、米の生産調整の指標について説明。「県農業再生協議会を通して需給バランスを保ち、生産量と価格を安定させて生産者の所得拡大につなげる」と述べ、飼料米の生産拡大から水田のフル活用も推進するとした。

  東日本大震災の復興については「復興道路を活用して配送の時間軸を短縮させ、販売エリア、ルートの拡大に努める」とした。

  TPP協定については「生産者のTPPへの強い不安を好転させる新たな政策が欲しいところ。またEPA(経済連携協定)の締結が広がれば、TPP以上に厳しい環境になることが予想される。持続可能な地域農業の確立を目指し、反対の姿勢を政府与党に示していきたい」と述べた。

  久保会長は岩手町出身。岩手大農学部農業別科卒業後、1968年に岩手町農協(現・JA新いわて)に入組。JA新いわて専務、組合長を歴任し、2013年に県五連理事に就任した。

  そのほか役員人事として、JA県信連理事長に菅原和則同専務、JA県厚生連常務に橘幸広参事が着任。菅原氏の後任に鈴木邦彦JA県信連常務、鈴木氏の後任に荒木田裕樹総務企画部長が就任。三連共通常勤監事に橋明裕専務付特命が就いた。


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