盛岡タイムス Web News   2017年  9月  20日 (水)

       

■  盛岡市の平均変動率 住宅地で3年連続アップ 17年度地価調査 県内では17年連続下落 商業地は矢巾町で価格上昇


 県は、2017年度の県内地価調査実施結果を20日付県報で公表する。県内の1平方b当たりの平均価格は、住宅地は2万4800円で平均変動率が1・1%減、商業地は4万5300円で平均変動率が2・2%減だった。住宅地は17年連続、商業地は24年連続の下落となった。下落幅は住宅地で横ばい、商業地で縮小した。低金利政策などによる住宅需要の下支えや大型店舗の充実、道路の整備などにより、生活環境が良好な地域での旺盛な住宅需要を反映した一方、少子高齢化や人口減少が進行する地域では土地需要が低迷し、地価が下落している。

  調査は16年度と同じ県内全33市町村、383地点(うち継続378地点)で行われた。内訳は住宅地262地点、商業地74地点、林地31地点、工業地14地点など。

  ■住宅地

  盛岡市については57地点を調査。平均価格は4万7200円で変動率は1・1%増。15年度調査から3年連続で上昇した。変動率は前年度調査と比較し0・7ポイントの減となった。前年度調査と比較すると、上昇27地点、横ばい20地点、下落10地点だった。

  県内の変動率上位10地点は、全て同市内。トップは前年度に続き、盛岡スコーレ高校南側の「向中野5の25の10」で、価格は7万2千円。変動率は9・1%増だった。盛岡西バイパス周辺に商業施設などが開店し生活環境が充実したため、本宮、西仙北などで住み替えなどの需要に応じた分譲地が高値で取引されている。

  価格水準高位10地点も、全て同市。盛岡駅西口のマリオス南側にある「盛岡駅西通2の15の27」が、昨年度に続きトップ。価格は9万3500円で、変動率は2・9%増。10位までの順位に入れ替わりはあったものの、圏外からの浮上はなかった。

  旧玉山村(5地点)に限ると、平均価格は1万3200円。変動率は2・7%減で、前年度調査から0・7ポイント上昇した。

  県全体では、価格が上昇したのは、いずれも内陸の39地点。内訳は盛岡市27地点、北上市3地点、滝沢市4地点、紫波町1地点、矢巾町4地点。平均変動率が上昇したのは、盛岡市の他、滝沢市(0・8%)と矢巾町(1・0%)。横ばいは釜石市、紫波町、金ケ崎町の1市2町。

  沿岸部の平均変動率は1・7%減で2年連続の下落。災害公営住宅や防災集団移転など復興事業が進捗(しんちょく)を見せたことで被災地の移転需要が落ち着きを見せたほか、少子高齢化や人口減少などの影響により地価は下落している。

  下落率が最も大きかったのは、「一関市千厩町千厩字町浦40の1」で、変動率は8・1%減。

  ■商業地

  県全体では、中心市街地の空洞化などの影響により、下落が続いている。価格が上昇したのは、「大船渡市大船渡町字明神前3の19(成田ガラス店)」と「矢巾町大字南矢幅7の443(岩手銀行矢巾支店)」の2地点。盛岡市については平均価格10万1600円で、変動率は0・2%減。前年度調査から0・3ポイント下落幅が減少した。

  価格水準高位10地点は、住宅地と同様盛岡市が独占。トップは前年度調査同様「盛岡駅前通8の17」の明治安田生命盛岡駅前ビル。この他の上位10地点に順位の変動はなかった。

  下落率が最も大きかったも、前年度に続き「葛巻町葛巻第13地割葛巻49」で、変動率は7・5%減。変動率のマイナスが大きかった10地点は、葛巻の他、西和賀、軽米、一関などが入った。


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