盛岡タイムス Web News   2017年  9月  21日 (木)

       

■ 外国人の119番に円滑対応 多言語通訳サービス導入 10月から県央消防指令センター


     
   救急現場を想定し、多言語通訳サービスを使い外国人への聴取を行う救急隊員(左)  
   救急現場を想定し、多言語通訳サービスを使い外国人への聴取を行う救急隊員(左)
 

 2019年のラグビーW杯、20年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、岩手県央消防指令センター(畑中美智夫センター長)は10月1日、119番通報に係る多言語通訳サービスの運用を開始する。訪日外国人数の増加に向け、外国人からの119番通報、現場活動での迅速、的確な業務遂行に向け導入するもの。20、21の両日、盛岡市盛岡駅西通1丁目の盛岡中央消防署で同サービスへの対応訓練を実施。2日間で盛岡、北上、奥州金ケ崎の各消防本部から約40人が参加予定で、円滑な消防活動の実施へ万全を期す。

  多言語通訳サービスを使った通報対応は、消防の指令員や救急隊員がコールセンターの通訳者を介して、外国人と会話を行うもの。提供元はNECネッツエスアイ盛岡営業所で、コールセンターは東京都内にある。英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5カ国語は年間を通じて24時間対応。この他の言語にもできる限り対応する。

  20日の訓練は約20人が参加。骨折などを負った外国人傷病者からの119番通報、救急現場での活動を想定。岩手大が協力し、同大の外国人教員、留学生が英語などで119番通報。受信した指令員がコールセンターに接続し、通訳者を介して通報内容を聴取した。

  その後、出動指令を受けた救急隊員が現場を想定した同消防署駐車場に到着。隊員が携帯電話でコールセンターに連絡し、質問事項を一つ伝えるごとに電話を傷病者に渡し、答えさせた後、電話を受け取り通訳から日本語で回答を聞き取った。

  隊員らは名前や年齢、いつから具合が悪いか、治療中の病気はあるかなどを聴取。紫波消防署の小寺潤消防士長(33)は「通訳からの質問に対し、外国人が回答している中で、どこが言葉の区切りなのかを見極めるのが難しく、電話を代わるタイミングに気を使った。また、通訳に対しては専門用語を使えないし、聞くことを明確にしなければ、聞きたいことを聴取できない。訓練で分かったことを実際の救急現場でも生かしたい」と普段の業務との違いを体感していた。

  県内では8月に花巻市消防本部で導入しており、今回2例目。


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