盛岡タイムス Web News   2017年  9月  25日 (月)

       

■  八幡平市長選 現職田村正彦氏が4選 新人工藤直道氏は及ばず 投票率は68・87%


     
  八幡平市長選で4選を果たし、万歳をする田村正彦氏(中央)とハルエ夫人(右)、鈴木俊一五輪相(左)  
  八幡平市長選で4選を果たし、万歳をする田村正彦氏(中央)とハルエ夫人(右)、鈴木俊一五輪相(左)
 

 任期満了に伴う八幡平市長選は24日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の田村正彦氏(69)が8661票を獲得して4選を果たした。無所属新人の工藤直道氏(59)=共産党盛岡地区委、自由党県連推薦=は7100票で、その差は1561票。有権者が12年間の市政を評価し、今後の市の発展の方向性を見定める選挙は、田村市政の実績が評価され有権者が現市政継続を望んだ。投票率は68・87%で、選挙戦になった前々回の市長選77・38%を8・51ポイント下回った。

  選挙戦で田村氏は、市長として12年間にわたり市をけん引してきた豊富な実績が支持された。旧西根町議、県議時代から続く国や県との太いパイプを生かし、市の発展を継続させる八つの公約を訴えた。

  工藤氏が訴えた「新しい風」に対して3期12年の実績を強調。「伝統も文化も違う3町村の特色を生かして、市民の所得を増やしていくことがこれからも大切になる。新しい風と言われれば聞こえはいいが、流されてはいけない。しっかりとした風を吹かせて継続していかなくてはならない」と市の継続した発展を説いた。

  連日、市内各所で行われた街頭演説では、沿道に出た市民一人ひとりと握手を交わした。選挙の最終盤でも真っ黒に日焼けした顔に笑顔を浮かべ、疲れを感じさせない確かな口調で終始一貫した主張を訴えた。

  特定政党に属さない無所属の市民党を掲げ、市議14人が支持。連合岩手、岩手友愛会、岩手民社協会など労組系団体が推薦した。この他にも市内農業、商工業の企業・団体、近隣市町の業界団体など多くの推薦を受けた。

  総決起大会や第一声では、県議会のいわて県民クラブの工藤勝博県議らがマイクを握った。各後援会支部と確認団体「農と輝の大地を創る会」が連動。創る会の青年部も立ち上げ、若者世代を中心とした支持の掘り起こしにも余念がなかった。緊張感を維持し、これまで築いた支持基盤と高い知名度を生かしながら、工藤氏を退けた。

  工藤氏は遊説で市内全域を回り、市民一人ひとりの声を聞いた。個人演説会では「今が時代に合った市政に変える機会。今の市政で満足できるのか」と市政刷新を訴えた。共産党盛岡地区委、自由党県連が推薦し、市議7人が支持した。出身の旧西根町大更から、少しずつ市内の支持を広げていった。

  確認団体「新しい八幡平市をつくる会」を立ち上げ、精力的に活動。つくる会の女性部が子育て世代を中心に運動を展開し、若者など声の弱い少数派の受け皿となった。

  一方で、対抗馬との組織力の差は歴然。出馬表明が告示3カ月前だったこともあり、知名度不足の解消が遅れた感も否めない。地元の大更から支援を受けたが、現職に及ばず涙をのんだ。

  24日の有権者数は2万3037人(男1万1006人、女1万2031人)。


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