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いわぎんスタジアムの試験イベントの様子
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矢巾町の薬王堂(西郷辰弘社長)は今月、東京都のケアプロ(川添高志社長)と連携し「東北いきいきプロジェクト」を立ち上げた。「暮らすと健康になる街づくり」を目標に、無料の健康チェックイベントを地域のスポーツ大会や催事、温泉施設などで実施する。血糖値、骨の健康、血管年齢、血圧を気軽に検査できる場を提供することで、病気の早期発見、健康意識の増進につなげる。初回は、10月1日の矢巾町ロードレース大会会場内で実施する。
同プロジェクトは、県内の特定健康診査の受診率が53・2%(全国健康保険協会2016年度調べ)と低いことから、地場のドラッグストアとして県民の健康と生活改善をサポートしようと企画。ケアプロの出張検査室セルフ健康チェックと共同して試験イベントを6月から始め、地元の少年野球大会、プロスポーツ競技の会場で約150人の健康チェックを行った。健康診断の未受診者が数人おり、健康診断の有用性や生活習慣病予防への意識を促せたことから本格始動に乗り出した。
測定可能な項目は、血糖値やヘモグロビン、善玉・悪玉コレステロール、中性脂肪、肝機能、体内年齢など。血液検査は指先から採取する米粒ほどの血液で測定でき、看護師や薬剤師らが立ち合う。検査時間は1項目3分程度。その場で結果を確認してもらいながら専門スタッフが食事、運動についてアドバイスする。自治体と協力することで提供先を広げ、協賛メーカーを募って検査項目を増やす考えだ。
同社の小笠原康浩常務は「身体の状態を知り、健康を意識するきっかけにしてほしい。同サービスをまず県内に浸透させ、県民の健康で豊かな生活につなげられたら」と話していた。
10月14、15日の矢巾町秋まつり(同町総合体育館)、11月12日のJ3リーググルージャ盛岡戦(いわぎんスタジアム)でも実施の予定。
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