盛岡タイムス Web News   2017年 10月  1日 (日)

       

■ 北朝鮮ミサイル 防空で初の訓練 高松4丁目町内会と盛岡市担当課 伏せて頭隠して屋内に

     
  市職員の説明を聞きながらミサイル落下に備え、地面に伏せる訓練をする参加者  
   市職員の説明を聞きながらミサイル落下に備え、地面に伏せる訓練をする参加者
 


  北朝鮮による弾道ミサイル発射が相次ぐ中、盛岡市の高松4丁目町内会(千葉健一会長)は9月30日、自主防災訓練に合わせてミサイル飛来を想定した訓練を行った。市総務部危機管理防災課の職員を招いたミサイル飛来訓練は市内で初めて。参加した住民約50人は、身近な脅威となっているミサイル飛来に備え、各自でできる対応を確認した。

 訓練では、危機管理防災課の職員が弾道ミサイル落下時の行動として▽屋外にいる場合は、近くの建物の中か地下に避難すること▽建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守ること▽屋内にいる場合は、窓から離れるか、窓のない部屋に移動すること−を説明。速やかな避難行動と共に、携帯電話への緊急速報メール、緊急告知防災ラジオ、テレビ・ラジオなどによる緊急情報の迅速な収集を呼び掛けた。

  8月29日、9月15日の北朝鮮によるミサイル発射の際には、約10分で津軽海峡付近を通過した。訓練では、参加者がミサイルの飛来を知らせる緊急情報に合わせて、迅速に避難行動を取る練習も行った。屋内を想定した人たちは、カーテンを閉め、床に伏せたほか、屋外を想定した人たちも伏せた状態で、バッグなどで頭を覆い、ミサイル落下に備えた。

  参加者からは「東京などには地下鉄があるが、盛岡にはない。防空壕を造る予定はないのか」「ミサイルが落ちた場合、頑丈な建物は町内にはない。コンクリート製の車庫を持っている方は町内にも結構ある。隣近所の車庫を日頃から提携して、もしもの時に待避できるようにしては」との質問や意見が出された。

  小菅忠雄さん(72)は「この前のミサイル発射の際は、特に行動はしなかった。漠然とした情報で、具体的な指示があればと思った。シェルターがなくてもシャッター付きのコンクリート製駐車場に避難するなど、お金を掛けずに自分の身を守ることはできる。今の時点では、今回のような基本的なことを知る訓練だが、段階的にミサイルがどういうものなのかなど詳しいことも知る必要があると思う」と実感していた。

  藤澤厚志危機管理防災課長は「戦争やテロはテレビの中の、遠い国の話として生活していたが、残念ながらミサイル攻撃の心配をしなければならない状況になってきている。盛岡市も万が一に備え、いざというときに落ち着いて素早く、助け合って行動していただけるよう地域の皆さんに事前の周知や訓練の実施を呼び掛けていきたい」と話した。市では年内にも学校やコミュニティー単位など、規模を拡大してのミサイル飛来訓練を実施していく考え。


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