盛岡タイムス Web News   2017年 10月  22日 (日)

       

■ 橋場小 統合控え前倒しで開封 99年埋設のタイムカプセル


     
  18年ぶりの再会となったタイムカプセルを持つ橋場小卒業生  
  18年ぶりの再会となったタイムカプセルを持つ橋場小卒業生
 

 雫石町立橋場小(千葉裕之校長、児童15人)が創立120周年を記念し、1999年9月に学校敷地内に埋めたタイムカプセルの開封が21日、同校で行われた。埋設時に児童だった卒業生7人が立ち合い、父兄や地域住民の手を借りて掘り起こした。カプセルの中には、未来の自分を想像した手紙があり同校で過ごした思い出に浸った。

  タイムカプセルは、創立120周年記念事業の一環として、同校体育館の近くに埋設。本来は140周年に当たる2020年に掘り起こす予定だった。しかし、18年3月末で御明神小と統合するため地域で話し合い、雪が降り始める前に掘り起こしを決めた。

  カプセルは側溝などに使われるコンクリートブロックの中にあった。上ぶたで封印されていたが、一部水に浸かっていた。しかし、当時の児童19人が書いた手紙は良好な状態。雫石町陸上競技場でサッカー競技が行われた99年岩手総体のポスターなど、当時を思い出させる品々もあった。掘り起こした卒業生は、見つかった当時の写真に写る自分の姿に目を細めていた。

  滝沢市鵜飼に住む埋設時6年生だった小赤澤香苗さん(29)は、手紙に盲導犬の指導員となった自身の姿を描いた。現在は2児の母として暮らすが、「描いた時のことは覚えている。写真を見ると当時が懐かしく思える」とほほ笑んだ。

  雫石町橋場で乳牛を飼育する伊藤翔さん(27)は当時4年生。「少人数だからこそ、課外授業で校長先生が山でアケビを食べさせてくれたりした。橋場小の一つ一つの思い出が、古里で暮らす現在の自分をつくっている」と卒業生であることに胸を張った。

  埋設場所周辺には、120周年記念で植えたトネリコの苗木が立派に育ち、月日の長さを感じさせた。学校は統合されるが、閉校後の施設を地域住民でどのように使うか考え、町に提案していくという。


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