盛岡タイムス Web News   2017年 11月  3日 (金)

       

■ 東北自動車道 規制速度の引き上げ試行 静岡に続き全国2番目 盛岡南―花巻間で110`に


 

     
   最高速度引き上げの試行が始まる盛岡南ICのETCゲート付近(2日午前撮影)  
   最高速度引き上げの試行が始まる盛岡南ICのETCゲート付近(2日午前撮影)  

 県公安委員会は12月1日午後2時から、東北自動車道花巻南インターチェンジ(IC)―盛岡南ICの約27`の区間で、最高速度規制を時速110`に、試行的に引き上げる。静岡県の新東名高速道路の一部区間で1日から始まった時速110`への引き上げに次ぎ、全国で2番目の試み。試行期間は同日から1年間を予定し、利用状況を検証した上で最高速度時速120`への引き上げや、区間延長を検討する。全国の高規格高速道路で、最高速度を引き上げる際のモデルケースとして注目される。

  県警本部交通部交通規制課によると、花巻南IC―盛岡南IC間約30`のうち、上り線約27・3`と下り線約27・4`を試行区間とした。区間の残り約3`は最高速度時速100`とし、看板などで110`区間の起点と終点を周知する。

  大型トラックなどの最高速度は従来の時速80`で変更はなく、一般車両も悪天候など気象や路面状況によって80`規制などを従来通り行う。

  現在、東北自動車道など高速道路の最高速度は時速100`に規制されている。しかし、車両感知器データを用いた実勢速度は時速100`から120`。規制速度と実勢速度との間に乖離(かいり)があるため、改善することでドライバーに適切な速度管理を促す。

  東北自動車道の最高速度引き上げは、10月25日に県公安委員会の定例会で決定。県警は9月15日から10月16日にパブリックコメントを行うなど、東日本高速道路(NEXCO東日本)などと協議・連携し、速度引き上げに伴う交通安全対策を進めてきた。

  NEXCO東日本は、区間内の上下線に可変式速度規制標識55基や注意喚起の看板48枚を整備。11月末までに設置を完了させる。県警は、開始前に区間内のサービスエリアなどで周知活動を予定。安全教育などにより車線利用などのルール・マナーの徹底を図る。また、高速道路交通警察隊のパトロール強化、速度超過や車間距離不保持などの違反の取締強化に取り組む。

  最高速度の引き上げは、2013年12月に国家公安委員長に提出された「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する提言」を受けて、16年3月に「高規格の高速道路における規制速度の見直しに関する調査研究委員会」が提言を取りまとめた。提言では、「渋滞の発生が少ないこと」「死傷事故率が低いこと」などを速度規制引き上げの条件とし、東北自動車道が合致した。

  県警交通部交通規制課の千田吉一次長は「試行が始まるが、安全が第一。他の車両と速度差が出るので、車間距離を十分に保ち安全な速度で走行してほしい」と注意を促した。


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