盛岡タイムス Web News   2017年 11月  21日 (火)

       

■  盛岡市 ILC誘致で国際都市へ 有識者会議を設置 来年2月に意見集約


     
  盛岡市役所で初めて開かれたアドバイザリボード  
 
盛岡市役所で初めて開かれたアドバイザリボード
 

 盛岡市は、国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現を見据え、国際化に向けた施策の方向性を探る、有識者による「ILC誘致実現を見据えた国際化まちづくりアドバイザリーボード」(座長・千葉順成東京理科大嘱託教授、委員6人)を設置した。第1回会議が20日、市役所であり、誘致実現に向けた現状と取り組みについて情報を共有。盛岡に研究者やその家族が居住することを想定し、国際化に向けた課題を話し合った。

  委員の和山アマンダ・県政策地域部国際室主事兼科学ILC推進室主事(米国出身)は「盛岡は都会なのに自然も近くにあり素晴らしい場所だが、日本語ができないと生活できない」と指摘。市役所の転入届の方法や、ごみの分別など、生活情報を最低限、英語で発信する必要があると助言した。

  特に、医療に関しては、命にかかわる問題だけに、ボランティアでの通訳は難しく、専任の「医療通訳」の配置が求められると提言。他の委員からも、多言語での案内や宗教上の習慣への配慮、バスルートの分かりやすい表示など、国際化を意識した環境整備について意見が出た。

  ILC誘致実現を見据えた、盛岡のまちづくりに関しては、盛岡商工会議所ILC実現検討会議が2014年9月に提言書を策定。盛岡市議会の調査特別委員会も15年6月に報告書をまとめているが、市の本格的な取り組みはこれから。アドバイザリーボードの意見、提言を踏まえ、できることから着手していきたいとしている。アドバイザリーボードは来年1月と2月にも開催。意見や提言を取りまとめ、谷藤裕明市長に提出する。

  ILCは、研究者間で北上山地が最適地との合意を得ている。当初の建設コストを抑制するため、研究者らの国際組織である国際将来加速器委員会(ICFA)は整備距離を20`に短縮して着手する意向。日本政府は来年にも誘致について判断するとされるが、不透明な要素もある。予定通り建設が決定すれば21年ごろから工事が開始されるという。


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