盛岡タイムス Web News   2017年  12月  5日 (火)

       

■  紫波町 いざ住民に助け船 川を知る会と協定 消防が災害時ボート貸借 豪雨で活躍の実績から


     
  協定書を取り交わした加藤会長と熊谷町長(左から)  
  協定書を取り交わした加藤会長と熊谷町長(左から)
 

 紫波町は4日、同町の川を知る会(加藤正規会長)と「災害時における必要な物資の貸借に関する協定」を締結した。河川の氾濫などによる家屋の浸水時、同会が所有するボートを貸出し住民の救出などに活用するもの。同会では2013年8月の盛岡地域を中心とした集中豪雨災害時、浸水した日詰地区にボートを乗り入れ、逃げ遅れた住民を救出した。同日は町役場で調印式が行われ、熊谷泉町長と加藤会長が協定書を取り交わし、災害時の連携体制を構築した。

  協定では、町内で河川の氾濫などが発生した場合、同会からボートなどの物資を無償で町が借り、消防署員や消防団員が住民の救助活動に活用できることを取り決めた。同会では同日現在でボート6そうを有している。

  同町日詰地区の一部で、台風や大雨による河川、水路の氾濫で床上、床下浸水が発生しやすい場所がある。13年8月9日の災害時には、川を知る会が消防団からの要請を受けて会員らがボートを出して直接、住民の救出に向かった。それ以降、町と同会がさまざまな場で協議を進め、今回の協定締結に至った。

  同会は2001年に町民が中心に集まり発足。北上川に親しみ楽しもうとの趣旨で始まり、徐々に子どもの川下り体験などを通した健全育成など社会活動も取り入れている。

  加藤会長は「川に親しみ楽しもうという趣旨で始まった会で、子どもたちと一緒に勉強しながら進んできた。ボートが使われないのが一番だが、災害時には自由に使ってもらいたい」とあいさつ。

  熊谷町長は「大雨などで、日詰では床上浸水の被害が発生するが、行政でボートを準備することは難しい。災害はあってはならないが、そういう事態が起こった際にはボートは必要な装備であり、災害時の援助をいただきたい」と述べた。


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