盛岡タイムス Web News   2017年  12月  6日 (水)

       

■  地場産品や独自性を主力に 佳境入ったお歳暮商戦 盛岡市内の商業店舗 ボーナス期の集客企画も


     
  カワトクのギフトセンターで商品を吟味する来場者  
 
カワトクのギフトセンターで商品を吟味する来場者
 

 盛岡市内の百貨店や大型小売店で、歳暮商戦が佳境を迎えている。中元・歳暮の法人需要や儀礼の減少から、贈呈品需要の伸び悩みが懸念される中、今年は地場産品やオリジナルギフトを主力に、売り上げは昨対比1〜2割増と好調。百貨店のブランド力が低下しているものの、中身より包装紙を重視する傾向は依然強い。加えて配送料無料の郊外大型商業施設に対抗し、各店独自の品を充実させ、ボーナス支給日前後にポイントセールを展開するなど、集客力を高める方策を講じている。

  パルクアベニューカワトク(菜園)は11月16日から7階にギフトセンターを設け、昨年とほぼ同じ900品を用意。県産品や県内企業とのコラボレーション商品を主力に、昨年と同等の売り上げを目指す。提携先運送会社の料金改定により配送料が100〜200円値上がりとなったが、11月末時点の売り上げは前年比109%、歳暮専用サイトは同108%と好調な出だしとなった。ギフトの平均購入単価は約4千円で、一人当たりの平均購入数は3〜4点。

  今年の人気は、カワトク限定販売の中村家(釜石市)の「黄金宝箱」4644円(税込み)、JA全農いわての「冬恋はるか」4500円、中村家の「一本数の子松前漬け」3800円、カワトクオリジナルギフト「こずかた日誌」4644円。例年、ハムやソーセージが後半に伸びる傾向がある。ボーナス支給前後の8〜10日には、師走大感謝祭として全館でポイント3倍セールを実施し、売り上げに弾みをつける。

  来場した一戸町の女性(79)は、埼玉県の親戚用に「こずかた日誌」を購入し県産の海産物と菓子、ハムをセットに。「岩手らしい品をチョイスできるのがいい」と話していた。

  吉田昌晃同店営業企画担当課長は「商品の実用性で購入先を選ぶ消費者が若年世代を中心に増える中、商品構成や利便性の工夫を今後講じていかなければならない」と述べ、「産地直送品の申し込み締め切りは17日前後が多い。早めに来館を」と呼び込んだ。 

  ななっく(中ノ橋通)は、全国商品を減らしてギフトセンターを2割ほど縮小。開設を昨年より1週間遅らせ11月24日からスタートし、12月22日まで設置する。「他店で買えるものは置かず、顧客の動きに開始日を合わせた」という戦略が功を奏し、11月末時点の売り上げは同127%。客一人当たりの平均購入単価は4625円で、目標の3500円を大きく上回っている。

  売り場は、産地直送品「いわての味自慢」の取引先数を増やし、全体の7割を地場商品で固めた。独自の組み合わせギフト「さんさ便り」3780円〜は、地元色満載にリニューアル。女性スタッフの意見から各セット内容を定番品ではなく、隠れた銘品を主役にした。1階食料品売り場の人気商品や今年デビューの県産米「金色の風」なども取り入れている。

  昨年の歳暮に引き続き日本郵便と提携し、オリジナルギフト「さんさ小箱」を県内郵便局限定で販売中。売り上げは同120%と好調という。

  営業推進部の海老名栄興ディレクターは「友人同士での送り合いが主になりつつあるため、購入の機会が少ないセンスのよいギフトが選ばれる傾向にある」と購買傾向を分析し、売り上げについて「ネット通販サイトの存在などから、実店舗での販売は厳しい状況。歳暮もゆるやかな下降傾向で、前年キープが精いっぱい」とした。来年以降、店頭以外の販売チャネルを増やす方針という。

  来場した盛岡市の女性(61)は「弘前市に住む同級生の友人に小岩井乳業のセット商品を送った。地場産品が一番喜ばれる」と話していた。


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