盛岡タイムス Web News   2017年  12月  20日 (水)

       

■  秋田駒注意深く監視を 火山活動の検討会 岩手山は平穏と解釈


 岩手県の火山活動に関する検討会は19日、盛岡市内で開かれた。このうち秋田駒ケ岳については9月14日に男女岳(おなめだけ)北西約1`で計227回の火山性地震が観測された。また、GNSS(衛星測位)観測の結果、山体東側に伸長する地殻変動が現れているとの見方も議論になった。女岳の噴気活動も低下傾向にはないことから、「注意深く監視を続ける必要がある」(座長の齋藤徳美岩手大名誉教授)と解釈した。

  気象庁は秋田駒の噴火警戒レベル1を維持。GNSSの結果は伸長か誤差の範囲か、検討会内でも意見が分かれた。一方、秋田県仙北市と雫石町へ登山者ら向けの注意喚起について助言。これを受け、9月下旬に異常が確認されれば下山するよう求める看板が設置された。

  火山性地震は深さ1〜3`の非常に浅い場所が震源。最大マグニチュード1・2と小規模で、有感地震ではなかった。2012年4月の地震計設置以来、1日当たりの発生回数としては最多だった。

  岩手山では10月25日午前1時12分から12分間に山頂直下の深さ6`地点で微少な低周波地震31回を盛岡地方気象台が観測。検討会出席者から低周波地震ではなく火山性微動と指摘された。

  微動なら12年5月22日以来の観測だが、しばしば発生するエリアであり「地震の群発や規模の増大は見られない。地殻変動や表面現象にも変化がなく、特に活発化につながるものではない。総じて平穏な状況と判断して良い」(齋藤教授)との解釈がされた。


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