盛岡タイムス Web News   2018年  1月  13日 (土)

       

■ 県5・8億円増資で財源充当 いわちくの豚食肉処理新工場 3カ年で整備 新年度当初予算に計上へ


 岩手畜産流通センター(いわちく、村川健一社長、紫波町犬渕)の豚食肉処理新工場整備で、県は株主として事業費の財源に充てるため増資する。増資額は5億7800万円で2018年度当初予算案に計上する方針。これにより出資額は12億3203万円となる予定。いわちくの増資計画では県を含め45の株主がそれぞれ現行の出資割合に応じて増資する予定で、県の出資割合は22・7%で現在から変動しない。

  10日に開かれた県議会農林水産委員会で県が報告した。新工場の整備計画については取締役会や株主総会で既に説明されていた。いわちくは17年12月12日に正式な増資を要請。県は▽本県畜産振興の中核拠点▽窮迫した状態にある施設老朽化▽経営安定上必要との理由で、これに応じた。

  計画によると、事業は17〜19年度の3カ年、新工場は現在の本社屋棟東の駐車場用地に整備される。鉄骨造り一部2階建ての建築面積約1万7430平方bで、既存施設の1・8倍になる。1日当たりの処理能力は1600頭で既存より300頭増える見込み。汚水処理施設も増設され、処理能力は1日当たり500d。

  17年1月の整備計画公表時点で概算事業費は約106億5千万円と説明されていた。その後実施設計を経て、10日の農林水産委の説明では全体事業費が98億6700万円まで圧縮された。

  事業費の内訳をみると、補助対象事業費が93億5200万円、現施設の解体撤去費など補助対象外が5億1500万円。補助対象事業費を工事別にみると、豚食肉処理施設の建屋建築が約40億2千万円、冷却・カット設備が約26億5千万円、と畜設備が約22億1千万円。汚水処理施設が約4億5千万円。

  これに対して資金計画に基づく財源の内訳は、国庫交付金が46億7600万円、県はじめ株主による増資が25億4500万円、借入金などが26億4600万円となっている。

  県以外の出資割合はJAグループ3団体が47・4%、33市町村が15・7%、その他8団体(社)が14・2%。現在の出資額合計28億8034万円に、いわちくの増資計画通り増資すると、増資後の出資額合計は54億2524万円になる。

  県は増資理由に加え、期待される効果として▽販売促進や輸出拡大など食品HACCP(ハセップ)への対応▽今後の県内養豚頭数拡大の見通しを踏まえた、県内食肉処理を現状通り維持するための対応▽県内畜産業などの活性化、食肉処理能力拡張による36億円以上の地域経済効果を挙げた。
 




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