盛岡タイムス Web News   2018年  1月  22日 (月)

       

■  会館の建物と土地売却へ 盛岡畜産農協臨時総会で議決 旧馬検場解体費を捻出 県出資法人と契約交渉中


     
  譲渡が決まった盛岡畜産会館(右側)。写真左奥が旧馬検場  
  譲渡が決まった盛岡畜産会館(右側)。写真左奥が旧馬検場
 

 盛岡畜産農業協同組合(佐々木勲代表理事組合長)の所有する盛岡市松尾町地内の盛岡畜産会館の建物と土地が、近く有償譲渡(売却)されることが21日、分かった。組合は相手方の県出資法人と現在契約交渉中。成立すれば2019年3月までに明け渡す。組合の管理する同地内の旧馬検場が解体されるのに伴い、譲渡益の一部が費用に充てられる。21日開かれた組合の臨時総会で解体や譲渡が議決された。

  組合によると、旧馬検場は県有地上に組合が県と賃貸借契約を結んで管理してきた。組合は16年度末で契約更新しないことを県に伝えた。契約満了により、さら地にして明け渡す必要が生じた。組合は明け渡し時期の猶予を申し出、17年度末が期限となった。

  解体される旧馬検場は、馬検場部分の競り場(木造平屋建て185b)と旧組合事務所などが入っていた付属施設(木造2階建て308平方b)がある。他に隣接する盛岡年金事務所北側にある倉庫も解体される。

  当初は組合員に増資を求めるなどして県有地の取得も検討されたが、施設はいずれも老朽化が激しいため、組合が解体を決断。17年11月に組合員らへ理解を求める文書が発出された。21日の総会前には、解体業者が選定された。早ければ29日から解体作業が始まる見込み。

  これに伴い旧馬検場に掛けられている新渡戸仙岳揮毫(きごう)の大額が、22日にも取り外される。市に寄贈して保存される方向で協議中だという。

     
  解体・譲渡などが議決された盛岡畜産農業協同組合の臨時総会  
  解体・譲渡などが議決された盛岡畜産農業協同組合の臨時総会  


  一方、畜産会館は1971(昭和46)年10月に建築された。建物は鉄筋コンクリート造の地下1階・地上5階建て。土地の面積は約1300平方bある。建物は46年が経過し、老朽化が進んでいる。改正農協法に抵触する事態も出てきたため譲渡へかじが切られた。この建物と土地の譲渡益が旧馬検場の解体費に充てられる。

  契約交渉先の県出資法人とは早ければ2月にも契約が成立する見通しと組合員らへ説明があった。その後、2019年3月までに組合はじめ入居する4団体の退去を完了させ、その期間は組合が管理を受託することになる見込み。19年度以降に建物の解体や整地作業が始まる予定。

  建物と土地については先月、契約交渉先から不動産鑑定評価額が提示されたが、相手側の求めにより組合員には説明されなかった。

  また、敷地内にある馬の親子像についても19年3月までに移設される。

  臨時総会には正組合員93人のうち約3分の1が出席。書面や委任状出席もあった。

  佐々木組合長は冒頭、「このような形で臨時総会を開催することは、組織を預かる者として苦渋の思い。われわれにとって苦渋の決断をせざるを得なかった。詰めてきた内容がある程度まとまり、いよいよ皆さんの理解、決断を得なければならなくなった」と理解を求めた。

  終了後の取材で、審議では建物・土地売却や解体を踏まえ、組合を解散して売却益を組合員に還元する提案も出されたという。


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