盛岡タイムス Web News   2018年  1月  27日 (土)

       

■ 一般会計当初は約9500億円 県新年度予算案 知事査定終わり来月5日公表 「明日への一歩」と命名


 達増知事は、2018年度当初予算の査定を終え、報道機関の取材に応じた。それによると、一般会計予算の規模は約9500億円で、先月末に示された要求額から大きな変更はなかった。内訳は東日本大震災津波の対応分が約2800億円、それ以外の通常分が約6700億円。当初予算として2年連続の1兆円割れだが、復興事業のピークを過ぎたためで「足りなくも多すぎもしない予算として編成した」と説明された。整理を加え、2月5日に公表される予定。

  達増知事は概要について「震災津波からの復興と台風10号災害からの復旧復興を着実に進めるとともに、ふるさと振興の歩みを着実に進める予算」と説明。震災津波からの復興、台風10号災害からの復旧復興を最優先に、台風災害に伴い全県分の立木除去や河道掘削の経費にも留意した。

  「震災津波からの復興については、事業終了の分、予算が少なくなっているところもあるが、仮設住宅の解体で予算が増えたところもある。心のケアやコミュニティー支援など、状況に応じて対応するべきところへ所要額を確保することに意を用いた」と述べた。

  県版地方創生「ふるさと振興」については▽地元企業の働き方改革支援▽県内就業促進▽各産業の成長や人材育成▽子どもの心のケアや貧困対策▽特別支援学校の教育環境整備▽19年ラグビーW杯、20年東京五輪パラリンピックを見据えたトップアスリートの育成強化▽若者の主体的活動の促進等に必要な予算が盛り込まれた。

  これらを踏まえ、「明日(あす)への一歩予算」と命名。達増知事は理由について、希望郷いわて国体・大会の成功を踏まえ、スポーツの分野で活躍する県人のイメージを重ね合わせ、「被災者、復興の現場それぞれの明日への一歩と、ともに進んでいく予算を工夫した」という。

  プライマリーバランス(基礎的財政収支)については、「今後さらに黒字になるようにした。健全な財政で県民に心配をかけないようにし、県財政全体の安定性の中で、できるだけ予算を使うべきものには使い、機動的に使えるよう(引き続き)黒字の方針で編成した」と説明した。

  一般会計当初予算は、発災前に編成された11年度を除き12年度以降、16年度まで1兆円台だった。

  達増知事は「予算は少なくなると心細い気もするが、復興が進んでいることが最大の要因。今までやってきた実績を改めてしっかりと胸に刻みながら、18年度にやるべきことをしっかりやるための所要額を確保した」と主張した。
 


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