盛岡タイムス Web News   2018年  1月  30日 (火)

       

■  夢のコースに滑り出す 盛岡農で決意の会見 平昌パラ出場の高橋幸平選手(アルペン男子立位)


     
  大会への意気込みを語る橋幸平選手  
  大会への意気込みを語る橋幸平選手
 

 3月9日開幕の平昌パラリンピックに日本代表(アルペン男子立位)で出場する橋幸平選手(17)=矢巾町北矢幅在住、県立盛岡農業高2年=が29日、母校の盛農で取材に応じ、大会への抱負を語った。橋選手は15日から18日までスイスで行われたワールドカップを終え、28日に帰国。久しぶりの登校で級友と言葉を交わした。橋選手は同日、全校生徒に「平昌パラリンピックを目標にしてきたのですごくうれしい。自信を持って滑ることができるように精いっぱい頑張ってくる」と誓いを立てた。

  橋選手は矢巾町北矢幅出身。生まれつき右半身にまひがあった。小学3年ころ、矢巾東小のスキー教室を訪れた矢巾ジュニアスキーチームの指導者に誘われて、アルペンレースの練習を始めた。矢巾北中では、ハンドボール部の部活動に取り組みながら、岩手高原スノーパークなどでナイター練習を続けた。

  平昌パラを目指す大きな転機は、中学で経験したジャパンパラアルペンスキー大会の前走。リハビリを担当していた療育センターの先生の誘いでチェアスキー教室に参加し、障害者スキーの関係者と出会い、選手が滑走前に試走する前走のチャンスを得た。

  橋選手は「その場所で障害者スキーを知り、トップ選手の滑りを見て『かっこいいな』と思ったことで意識が変わった。本格的に平昌パラを意識し始めたのは高校に入ってから。2年生になってからは、確実に行きたいと思うようになった」と思いを語った。

  スキーへの情熱も強い。「スキーは楽しいものと思っている。フリースキーには山の地形を見ながら滑る楽しみがあり、大勢で滑るのも楽しい。初めての世界での滑走は、オランダのクラシフィケーション(障害度判定)だった。そのときも楽しいという気持ちがあった」と話す。

  橋選手は久しぶりに級友と言葉を交わし、平昌パラ出場への実感をかみしめていた。表情に大会への緊張は見られなかったが「プレッシャーも感じるが、感じ過ぎないように状態を整えたい。平昌パラに出るという実感が生まれてきた。練習が足りない部分は、当日までに準備したい」と抱負を語った。

  橋選手は31日に古里の矢巾町役場などを表敬訪問する予定。ずっと支えてくれる父親の健太郎さん(52)ら家族には「お金の掛かる海外への遠征に行かせてもらい、他にもずっと支えてもらっている。感謝を伝えたい」と照れながら話していた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします