盛岡タイムス Web News   2018年  2月  2日 (金)

       

■  文化庁の日本遺産へ再申請 盛岡市、矢巾町、奥州市、秋田市、大仙市 北東北の城柵でストーリー


     
  志波城跡に造られている築地塀(ついじべい)  
  志波城跡に造られている築地塀(ついじべい)
 

 盛岡市は、志波城跡などを構成資産としたストーリー「北の国境をゆく〜北東北の城柵と蝦夷(えみし)がおりなす国家の最前線」を1日までに、 文化庁の日本遺産へ申請した。日本遺産への申請は、2017年に続き2回目。今回も同市が提出代表自治体となり、奧州市、矢巾町、秋田市、大仙市と共同で県を通じて申請した。4月下旬に認定の可否が発表となる。

  日本遺産は、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じてわが国の文化・伝承を語るストーリーを認定するもので、ストーリーを語る上で不可欠な魅力のある有形・無形のさまざまな文化財群を総合的に活用する取り組みを支援する。文化庁は2020東京オリンピックまでに全国100件程度を認定予定。これまでに全国で54件が認定され、東北では岩手県のみ認定がない。

  今回の申請では、構成資産は国史跡の城柵である志波城跡、胆沢城跡、徳丹城跡、秋田城跡、払田柵跡の他、古代蝦夷の暮らしを物語る遺跡や遺物、坂上田村麻呂やアテルイの伝承地など、前回の申請時と変わらない。一方で、ストーリーについては単純な歴史の紹介ではなく、歴史に興味がない人も訪れてみたくなるような場所の魅力を発信する内容に構成し直した。

  認定後は、認定されたストーリーの魅力発信や地域活性化を行う際に、文化庁からの補助金などの支援が得られる。申請とともに策定した地域活性化計画に基づき、計画実行のための協議会を自治体、観光・商工団体、市民グループなどで組織し、文化庁の支援を受けながら情報発信や人材育成、地域活性化などに取り組む。

  盛岡市教育委員会歴史文化課の今野公顕文化財主査は「日本遺産の趣旨そのものが、地域振興や観光、まちづくりに使うということで、歴史に興味がない人にも場の魅力を伝える工夫が必要となる。5市町が一緒に動くことで、面的なつながりもできる。スケールメリットを生かして観光や地域おこしに寄与できれば。盛岡市民でも志波城について知らない人も多いと思うので、重要な意味を持つ場所ということを感じてもらえるきっかけにしたい」と話した。


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