盛岡タイムス Web News   2018年  2月 16日 (金)

       

■  災害医療に人材養成 岩手DMAT 県内医療機関25人が研修


     
  岩手DMAT隊員養成研修で行われた情報通信の演習  
  岩手DMAT隊員養成研修で行われた情報通信の演習
 

 県内の医師、看護師などを対象とした岩手DMAT(災害派遣医療チーム)隊員の養成研修は15日、矢巾町西徳田の岩手医大災害時地域医療支援教育センターで始まった。
  県内の医療機関から25人が参加。16日までの2日間、同大や東北各地の関係機関の有識者による講義、実習を行いながら災害医療に必要な知識、技術を身に付ける。受講者には県が修了証を交付する。

  初日はDMATの意義を眞瀬智彦同大教授が講義した他、東北各地の医療機関、大学の有識者による災害現場における情報通信の方法、被災者を重傷度などで選別するトリアージの講義、演習が行われた。

  情報通信は日本赤十字社福島県支部の久保芳宏参事(52)が講義し、トランシーバーを使った演習も実施。情報伝達の失敗原因として▽情報の量と質▽伝達手段▽伝達方法―の3点から説明。発災直後の情報の不正確さにより現場活動が誤った方向に向くこと、必要な医薬品名など大量で聞き取りにくい情報は無線や電話では正確に伝えられない恐れがあることを指摘。

  その上で災害時必要な情報の頭文字を取ったひな形「METHANE(メタン)」を紹介。正確な発生場所と地図の座標、災害の種類、到達経路などが盛り込まれる。

  久保参事は「普段の携帯電話は災害時につながりにくく、トランシーバーや衛星電話を使えるようにしておくことが大切。また、伝えるときにはポイントを絞って」と述べた。

  釜石病院の伊藤紘一看護師(34)=盛岡市出身=は「今までトリアージや情報伝達など、災害医療について漠然と考えていたものが、講義を受けるうちに少しずつ、頭の中でつながってきている。実際に災害医療に携わる際に、即戦力となれるよう学びたい」と話した。



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