盛岡タイムス Web News   2018年   2月  28日 (水)

       

■  〈見上げよ夢ブランド しわみやげプロジェクト始動〉4パイオニアの味は今 平成初めに開発努力 「アップルほっぺ」の教訓生かし デザイン不統一で定着せず


     
  試作品づくりに取り組むメンバーら  
 
試作品づくりに取り組むメンバーら
 

 紫波町で新たな土産品を開発し、取り組みを通して若者のまちづくりへの参画を促す「しわみやげプロジェクト」は、オリジナル商品の開発に向け、試作品の制作に取り組んでいる。現時点では、町内酒造店の酒粕を使った菓子類を構想しているメンバーもいる。町内では過去にも町の顔とすべく、関係機関が連携して商品開発した経緯があり、同プロジェクトを進めるうえで当時、商品づくりをするに至った背景に触れたい。
(山下浩平)

  平成の初め、町を代表する商品として生まれたのが「アップルほっぺ」だ。町東部で生産が盛んなリンゴを使った餡を包んだパイ菓子。町、町商工会、町内菓子店の3者が連携した。

  当時、町商工観光係長で開発に携わった戸塚盛悦さん(66)=同町日詰=は「当時は本当に何もない町で、野村胡堂記念館やラ・フランス温泉館もできる前。観光商業施策で、まずは町のパンフレットづくりから始めなければならない時だった」と振り返る。

  商工観光振興の流れの中で、開発されたのが同商品。菓子店は同町日詰の虎屋の故・堀内喜八郎さんが中心となり、関係者によると町内7店舗が関わった。

  戸塚さんは「振り返って考えれば、あの当時としては画期的な取り組みで、(商業活性化の)起爆剤としての効果はあった」と話す。

     
  約30年前に開発された「アップルほっぺ」  
 
約30年前に開発された「アップルほっぺ」
 


  現在も販売が続いている一方、町の名物として定着する商品にはならなかった。包装紙のデザインの統一が徹底できなかったことなど、宣伝・イメージ戦略面が原因に挙げられるという。

  各店舗で生産、販売するため、同町の名誉町民、野村胡堂の名作に登場する銭形平次をイメージした包装紙は作った。しかし、それを継続して使い続けるための資金源がなく、徐々に各店でばらばらの売り方になってしまった。

  戸塚さんは「若者が集まり、(土産としてお菓子を作るなら)おいしいものができると思う。商品ができ、販売していく時のパッケージデザインや、販売戦略もしっかり考えて」と商品開発のヒントを語った。


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