盛岡タイムス Web News   2018年   3月  5日 (月)

       

■  温暖化対策に木質バイオマス 盛岡市が行動計画策定へ 18年度から5カ年計画 活用で森林健全化にも


 盛岡市は、環境や森林・林業双方の視点で木質バイオマスエネルギーの利用推進に特化した計画として木質バイオマス利用推進アクションプランを策定する。計画期間は2018年度から22年度の5年間で、社会情勢や環境の変化、目標の達成状況などにより、必要に応じて見直す。市が議会にアクションプラン案を示した。

  プランの目的である▽地球温暖化対策▽健全な森林の育成▽循環型社会の形成−を達成するため、二つの目標を設定し、施策を進めるとともに進捗(しんちょく)管理を行う。目標の一つ目、木質バイオマスによる温室効果ガス排出量の削減は、市が導入した木質燃焼機器による二酸化炭素排出削減量を16年度当初値の206dから22年度目標値で400dに設定する。

  目標の二つ目、資源・エネルギーの地産地消の推進は、市公共施設の木質バイオマス燃料利用量(乾燥重量)をチップで16年度当初値120dから22年度目標値で296d、まきが16年度当初値18dから22年度目標値で26d、ペレットが16年度当初値36dから22年度目標値で38dに設定する。

  目標達成のための具体的な施策としては、二酸化炭素排出量の削減では、機器や燃料の販売店、機器が見られる施設などを紹介した木質バイオマスマップの配布、利用可能な補助金の情報提供による木質燃料機器の導入支援、環境学習講座や各種環境イベントでの意識啓発などに取り組む。

  公共施設への導入推進では、既存の公共施設へのペレットストーブ導入意向調査に加え、まきストーブの導入意向調査も実施する他、新規や大規模改修予定のある公共施設へのチップボイラーなどの新規導入の検討、公民連携による整備を予定する盛岡市動物公園への木質燃焼機器の導入検討などを実施する。

  未利用材(林地残材など)の利用検討では、市内で山林所有者や地元住民自らが林地残材などの収集や出荷を行う木の駅プロジェクトを導入することで、安定した流通体制の構築を検討する他、採算が合わず林内に残されている林地残材や間伐材について伐出コストの把握や採算性の検証を行い、収集・搬出モデルを構築する。

  地域でのエネルギー利用の拡大では、小規模な地域で農業ハウスや道路の融雪など、これまで市内で取り組んでいない木質バイオマスの熱需要の掘り起こしを行う他、他都市での事例を研究し、市内における熱電併給(コージェネレーション)の導入を検討する。 


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