盛岡タイムス Web News   2018年   3月  19日 (月)

       

■  刻む校史は永遠 雫石町で統合の5校 144年の西根小で閉校式


     
  「心のふるさと西根小を忘れない」と地域に伝える児童  
  「心のふるさと西根小を忘れない」と地域に伝える児童
 

 雫石町立小学校8校のうち5校は2017年度末に閉校し、統合により4月から新たに2校の歴史が始まる。同町西山地区の西根小、下長山小、上長山小の3校を西山小、御明神地区の御明神小と橋場小の2校を新たな御明神小にそれぞれ統合。町の人口減少に伴う児童数減少で複式化した学習環境を改善し、新しい一歩を踏み出す。5校は18日の西根小を皮切りに21日まで閉校式を行い、明治初期から平成まで地域を育んできた学びのゆりかごへの惜別と母校への感謝の気持ちを伝える。

  18日、西根小(下川恵司校長、児童44人)は144年の歴史に幕を下ろした。1873(明治6)年5月26日に駒木野小として開校。尋常小などを経て、1947(昭和22)年に西根小となり、55(昭和30)年に1町3村の合併で町立西根小となった。

  体育館で行われた閉校記念式典には、地域住民、深谷政光町長ら町関係者、歴代の校長やPTA会長ら約260人が出席した。出席者全員で校訓「強く正しく美しく」が歌詞にある校歌を斉唱。全校児童は別れの言葉で「1年を通し西根の豊かな自然に囲まれながら、心も体も育てられた。そんな心のふるさと『西根小』を忘れない」と西根の子どもらしい明るく元気な声で別れと感謝を伝えた。

     
  多くの児童がくぐった正門前に設置された記念碑除幕の様子  
  多くの児童がくぐった正門前に設置された記念碑除幕の様子
 


  児童の別れの言葉の後、校旗を町教委に返納。卒業生が多い出席者の中には、涙を浮かべる姿が見られた。式典後に学校正門前で記念碑の除幕が行われ、児童会長の6年櫻田里々花さん(12)らで地域にお披露目。櫻田さんは「新しい学校も西根らしい明るく元気な学校にしてほしい」と願った。

  閉校式で下川校長は「西根小の思いは地域や保護者に受け継がれる。この1年、児童は学校最後の年にふさわしい活動をしてきた。学校を閉じるのはさびしく、残念に思う。閉校が、将来の西根の子どもにとって意義のあるものでなければならない」とあいさつ。

  深谷町長は式辞で「学校は教育の場のみならず、文化の拠点や地域の人々の心の拠り所として歩んできた。閉校は何事にも耐えがたい哀切の念があると思う。その中で統合を決断されたことに敬意を表したい。母校は閉校となるも理念と精神、功績は皆さんの中に残り、受け継がれていく」と説いた。

  20日は御明神小と下長山小、21日は上長山小と橋場小の閉校式がそれぞれ行われ、式典後に卒業生らが学校の思い出を語る会を開く予定。  (戸塚航祐)


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