盛岡タイムス Web News   2018年   3月  25日 (日)

       

■ 岩崎久彌ゆかりに連携 雫石町 高知県安芸市 東京都台東区 千葉県富里市 広域文化観光協議会発足へ あす準備組織立ち上げ 日本遺産登録も目標に

     
  岩崎久彌が経営に携わった小岩井農場内の小岩井農場倶楽部。夏を過ごしたといわれる(16年8月撮影)  
  岩崎久彌が経営に携わった小岩井農場内の小岩井農場倶楽部。夏を過ごしたといわれる(16年8月撮影)
 


 雫石町丸谷地の小岩井農場が経営に携わった岩崎久彌(1865〜1955、三菱第3代社長)とゆかりのある、全国の四つの地域が広域連携する取り組みが始まる。岩崎家ゆかりの史跡がある、雫石町、高知県安芸市、東京都台東区、千葉県富里市の4自治体が、共同で「岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会」を発足させ、連携強化と文化庁への日本遺産登録を目指す。4自治体の首長は、26日に東京都台東区役所で同協議会推進委員会を開き発足を決め、同区の旧岩崎邸庭園で思いを一つにする予定。

 雫石町によると、協議会発足は富里市が主体となり2016年度から協議を進めてきた。明治維新150年の今年を機に、国内外へ積極的で戦略的な情報発信を目指す。協議会は岩崎家ゆかりの地の住民と事業者間の交流を活性化させることで、地域社会と経済の発展を目的とする。

  発表によると、4地域に点在する文化財の持つストーリー性を把握しパッケージ化し、国内外に発信。4自治体は千葉県教委を通じて、1月23日に共同で文化庁に「日本近代農牧業に記された岩崎家の足跡」と題し、日本文化遺産へ登録を申請。観光ルートの造成による広域での観光客誘致、地域産品の販路拡大、商品開発などを展開する。

  各自治体間ではこれまでも連携や交流が行われてきた。雫石町では富里市の小学生らが16年8月に小岩井農場を訪れている。児童は当時迎賓館と職員の集会所として使われ、岩崎久彌が夏を過ごした小岩井農場倶楽部を見学。富里市は岩崎久彌が晩年を過ごした「旧岩崎家末廣別邸」があり、雫石町とは大正末期から農牧事業で緊密な関係が保たれている。

  23日の町定例記者懇談会で深谷政光町長は「東北岩手の雫石で原野を120年以上かけて切り開くことは、想像もできないこと。(岩崎家ゆかりの)4自治体の連携は人的な交流、観光産業、文化交流などさまざま発展していけると考える。今回を機に、関係を密にしていくことは価値あること」と今後の広がりを期待した。


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