盛岡タイムス Web News   2018年   3月  28日 (水)

       

■  陽気に誘われ身も軽く 石割桜でこも外し


     
  こもを取り外され、久しぶりに木肌を見せる石割桜  
  こもを取り外され、久しぶりに木肌を見せる石割桜
 

 盛岡市内丸の盛岡地方裁判所で27日、構内にある国の天然記念物・石割桜の冬囲いが取り外された。1932(昭和7)年から代々石割桜の手入れをしている老舗造園業の豊香園(藤村尚樹社長)=盛岡市本町通=の作業員8人が澄みきった青空のもと、安全に留意しながら作業に当たった。

  石割桜は、庭石の割れ目に生育した樹齢350年以上と言われるエドヒガン。毎年11月に、幹には寒さや害虫対策のこもが巻かれ、枝折れ防止のための雪つりが施される。取り外しの時期は3月20日前後、天気や気温によって見極めるといい、今年は例年より遅めの作業となった。

  作業員たちは石割桜にそろって一礼してから作業を開始。幹に三重に巻かれたこもを外し、約15bのつりさおで支えるつり縄を撤去した。すっかり春の姿となった石割桜は、温かな陽気に堂々と枝を伸ばしていた。

  同日は、6代目の藤村社長(42)の長男・橙治郎君(8)と次男・櫻史郎ちゃん(4)も作業を見学。代々担ってきた石割桜の世話を、頼もしい表情で見守った。

  藤村社長は「今年は雪が多かったが、冬囲いのかいもあり枝折れがほとんどなく、順調に芽も大きくなっているので安心した」と話す。今年の開花は4月15日前後との見通しを立てる。「木にとっては過酷な状況でも、毎年きれいに咲いてくれる。そこに花の美しさがあるのでは。今年もきれいに咲くようにお手伝いしたい」と語った。

  盛岡地方気象台によると、同日の盛岡の最低気温は平年より1・8度高い1・0度。最高気温は5月中旬並みの20・1度と今年最高を記録した。


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