盛岡タイムス Web News   2018年   4月  24日 (火)

       

■  盛岡市のベアレン醸造所 缶ビールで主力工場 雫石町と立地協定 来年4月操業、地元ホップも


     
  協定書を持つ深谷町長と木村社長(左から)  
 
協定書を持つ深谷町長と木村社長(左から)
 

 盛岡市北山1丁目のビール製造卸売のベアレン醸造所(木村剛社長)と雫石町は23日、同町沼返地内の町有地に建設を予定する同社雫石工場の企業立地協定を締結した。工場では主に同社の缶ビールを製造する。協定では、従業員を町から優先的に雇用すると明記。今年から町内の若手農家が原料の一つのポップ生産を始めた。町はドイツを相手国に2020東京五輪の復興「ありがとう」ホストタウンに登録されており、ビールを通した交流など各分野への広がりも期待される。

  雫石工場は盛岡市の工場に次ぐベアレン醸造所2カ所目の工場。県道網張温泉線から西に約350bの町有地を賃借し建設する。町によると、敷地面積は4900平方b、工場の建築面積は1078平方b。盛岡市の第1工場と同じ年間500`gを製造する。総投資額は4億円で、同社の当初計画では5年目で売上高は4億1500万円を見込む。

  工場は6月に着工し、年内の完成を見込む。操業は2019年4月開始予定で、同5月に雫石工場からの出荷が見込まれる。工場では、従来の瓶ビールではなく缶ビールをメーンに製造。同社は海外市場を見据えた生産計画を進めており、瓶に比べて輸送コストを軽減できる缶ビールの生産を考えている。

     
  雫石工場の完成イメージ図(ベアレン醸造所提供)  
 
雫石工場の完成イメージ図(ベアレン醸造所提供)
 


  協定では、地域振興や町内企業との協力などが盛り込まれた。地域振興では、町民を優先的に工場従業員として雇用することを明記。パート従業員などを含め、当初計画で約10人の雇用を生み出す考え。また、町の農業振興青年クラブを中心とした若手農業者は今年から町内でポップの生産を開始している。今年は面積が小さく収量は少ないが、8月に初収穫が見込まれ、オール雫石のビールも考えられる。

  23日の調印式には、木村社長ら同社関係者、深谷政光町長ら町関係者が出席。立会人として前田隆雄町議会議長、同社と町をつなげた北日本銀行関係者が同席した。

  木村社長は「建設予定地は工場の真正面に岩手山がそびえる。ビールづくりは、地元の方に親しんでもらうことが大切だという思いがある。ビールを通した人とのつながりを大切に、雫石の皆さんとおいしいビールを作りたい」と抱負を語った。

  深谷町長は「町にとって、すばらしい企業に進出いただいた。町を上げて販売の努力をしていきたい。長く立脚し、生産が拡大することを期待する」と改めて立地を歓迎した。


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