盛岡タイムス Web News   2018年   4月  27日 (金)

       

■  盛岡市に県と共同 動物愛護センター設置へ 2021年目指す 県が基本構想公表


 県と盛岡市は26日、研究を進めている仮称・県動物愛護センターの基本構想を公表した。この中で設置主体については他府県の先例を踏まえ、県と同市が共同で設置し、場所は同市内とされた。整備時期については県民の動物愛護思想が高まる契機となった東日本大震災津波から10年の節目となる2021年ころをめどに整備を目指すと明記された。設置形態や費用負担割合などの詳細は引き続き検討される。

  構想によると、センターは動物の命を尊重し、殺処分ゼロを目指して、命の大切さや共に支え合う心を育む拠点施設と位置付けられている。

  動物にやさしい施設として、収容動物の健康管理や応急治療、感染症対策の重要性を挙げる。「シェルター・メディスン」と呼ばれる、より多くの動物を譲渡するための感染症予防管理などの獣医療全般が実践可能な構造に配慮する。

  配置施設としては@建物A多目的広場B犬の運動場C駐車・駐輪場―を想定。建物は事務所と愛護啓発・動物収容の建築物(平屋)、多目的広場はイベント開催など屋外での普及啓発事業スペース(芝生)、犬の運動場は収容犬の運動・しつけ教室への使用が検討されている。

  さらに▽愛護啓発・交流▽動物保護・収容▽事務管理▽その他―に諸室の区域をゾーニング。小型・大型犬、猫とのふれあい教室など、譲渡希望者とのマッチングができる部屋・スペースの整備もそれぞれ見込まれる。

  設置場所については、県民・市民の利便性を考慮して盛岡市内とされた。現時点では、どの地域かまでは特定されていない。

  構想には「犬の鳴き声による騒音苦情が発生しないことも重要で、近隣施設に配慮する」、「感染症対策として十分な隔離措置等をした上で、他県でみられるアニマルパークなど鳥獣保護施設等の動物関連施設が集合した区域の整備について可否を含めて検討する」と明記された。

  要件として▽県民に分かりやすく、親しみやすい▽犬猫譲渡を推進するため交通アクセスの良い場所▽教育学習やボランティア活動拠点となることから公共交通機関の利用が可能▽保健所からの動物移送に支障をきたさない▽災害発生時の動物救護活動が機能する―ことが挙げられた。

  県と市は、17年11月に県動物愛護推進協議会の提言を受け、同12月に整備検討協議会(会長・大友宏司県環境生活部長、10人)を設置。県の県民くらしの安全課が事務局を担当している。

  動物愛護センターは東北6県で本県を除く5県と仙台市で設置済み。全国では宮崎や京都などの府県で、保健所設置市と共同設置する事例が増えている。


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