盛岡タイムス Web News   2018年   6月  14日 (木)

       

■  いわて生協 電力自由化で小売り開始 コープのでんきCOCOENE 組合員に再生可能エネ普及


 いわて生協(飯塚明彦理事長、組合員25万1千人)は、自由化された電気小売り事業に参入し14日から、「コープのでんきCOCOENE(ココエネ)」の商品名で組合員への販売を開始する。FIT電気(固定価格買取制度を利用し再生可能エネルギーで発電された電気)を積極的に販売。地球温暖化やエネルギー問題への関心が高い組合員の期待に応えていく。年間2千件、5年間で1万件の契約を目指す。

  ココエネはFIT電気の比率の異なる二つのプランから選択できる。FIT電気比率75%(2017年度計画値)の「ソフトでんき」プランは、日本生協連の子会社である地球クラブ(本社東京)が供給元。供給される電力には秋田、岩手、青森、福島など東北各地で作られる電気も含まれる。電気料金は、東北電力の標準的な電気料金と比べて毎月109円程度高くなる(一般的な家庭で毎月120キロワットアワー以上使用の場合)が、日本の電力自給率の向上や脱原発の実現に、より貢献できる。

  一方、FIT電気比率17%(17年度計画値)の「コスパでんき」プランは、FIT電気の他、火力、水力、バイオマスなどで作られる電気を供給。コープ東北の子会社・コープでんき東北(本社仙台市)が供給元で、一般的な家庭の場合、平均月間使用量250キロワットアワーで年間約1300円、300キロワットアワーで約2千円安くなる試算だ。

  ただし、東北電力とオール電化契約を結んでいる家庭は、夜間の余剰電力を利用した低価格の料金設定になっているため、オール電化契約を継続した方が安い。電気料は利用状況によっても異なるため、ホームページのシミュレーション機能を利用するか、担当者に問い合わせてほしいとしている。

  東北電力の送配電ネットワークで供給されるため、ココエネに切り替えても新たな配線工事の必要はない。停電時の対応や電線の管理も同社が実施する。

  エネルギー事業を担当するいわて生協の熊谷修執行役員は「以前から自然環境に優しいエネルギーを使いたいという組合員の声は多かった。ニーズに応えることで脱原発や環境問題への対応にも貢献していきたい」と話した。

  電力小売り事業に関する問い合わせ、申し込みは、いわて生協電気センター(フリーダイヤル0120―879―300)へ。

  ■供給高は400億円を突破

  第29回いわて生協通常総代会は13日、盛岡市のアイーナで開かれ、17年度決算や18年度の事業計画、予算を審議、承認した。各地の総代や来賓ら約500人が参加した。

  17年度、一般スーパーでの売上高に当たる供給高は412億4729万円(予算比101・3%、前年比103・3%)で初めて400億円を突破。利益に当たる経常剰余金も5億1501万円(予算比153・7%、前年比97・1%)と予算を大きく上回った。

  18年度は4月に県内15店舗目となるベルフ北上がオープン。電気小売り事業を開始する他、葬祭事業ではセリオホール水沢・矢巾・緑が丘第2の開設などにも取り組む。供給高は438億3600万円(前年比106・3%)、経常余剰金は2億3540万円(同45・7%)を目指す。


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