盛岡タイムス Web News   2018年   7月  21日 (土)

       

■ 矢巾町の煙山ダム 竣工50年で改修へ 堆砂、老朽で治水機能低下 町議会に説明



     
  大規模な改修工事が計画されている煙山ダム  
  大規模な改修工事が計画されている煙山ダム
 

 矢巾町の煙山ダムにおける国営施設応急対策事業(改修工事)について20日、町担当課が町議会議員全員協議会で説明した。ダムは今年度で竣工から50年となり、貯水池の堆砂や取水ゲートの劣化など、機能低下が進んでいる。同事業は各種改修でダム機能の強化、改善を図るもの。現在、農林水産省における査定中で今後、財務省に対する事業費の概算要求が行われ、事業実施の正式決定は2019年1月を見通す。

  町農林課によると、主事業は▽貯水池の堆砂除去▽老朽設備の改修▽流木止設備の設置の3点。堆砂は16万3千立方bのうち、10万立方bの除去を行い、ダム寿命の延命を図る。また、老朽化が著しい取水・分水ゲートの更新や連絡橋の補修、貯水池内の網場設置が含まれる。

  4月25日時点の総事業費は14億1200万円。うち現時点での負担割合案は国9億4039万円(66・6%)、県3億7559万円(26・6%)、町と農家を合わせた地元9601万円(6・8%)。負担割合は今後、国と県、土地改良区との調整したうえで、年明けをめどに決定する。

  同ダムは清水野、城内地区への農業用水の供給、岩崎川と大白沢川の氾濫防止など、農業と防災に関し役割を担っている。一方、13年8月9日の大雨災害では、ダム堤防を越流した流木が下流の橋に詰まり、住宅地で冠水被害が発生している。

  事業実施が正式に決定すれば、19年度に着手予定。事業期間は24年度までの6カ年を見込む。その後、25年度から事業費の償還期間となる。

  同ダムの改修実施は同町の長年の懸案事項で国、県に対して要望活動が継続して行われていた。正式に決定すれば農業用水の円滑な供給、水害の未然防止に対しても効果を発揮することから、今後の展開に期待が集まる。


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