盛岡タイムス Web News   2018年   7月  27日 (土)

       

■ 世界へ俳句発信 盛岡市で国際大会開催 実行委が設立会議 投句募り市内吟行も 市制130年記念し来秋 東京オリ・パラ関連にも



     
  来年秋の開催を目指し設立された盛岡国際俳句大会実行委員会  
  来年秋の開催を目指し設立された盛岡国際俳句大会実行委員会
 

 盛岡市は、海外でも人気が高まっている俳句を通して盛岡の魅力を国内外に発信するため、市制施行130年を迎える2019年秋に仮称盛岡国際俳句大会を開催する。大会は2日間の日程で開催し、事前に国内外から投句を募り表彰する他、市内の観光地を巡り俳句を詠むツアーや講演会などを予定。市によると、国内では熊本市の「草枕」国際俳句大会、愛媛県松山市の瀬戸内・松山国際写真俳句コンテストなどがあるが、同市で俳句の国際大会開催は初めて。同大会実行委員会(会長・谷藤裕明市長)の設立会議が27日、盛岡市役所で開かれ、大会の概要案などが説明された。

  同大会は、20年の東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムの一環と位置付け、少なくとも19年、20年の2年間の開催を見込む。同市は俳人・山口青邨の出身地でもあり、同市出身の新渡戸稲造なども俳句を詠んだとされる。国際俳句大会の開催を通じ、盛岡の魅力の再発見や文学に造詣の深い先人の顕彰につなげる。

  事業計画案では、「盛岡」をテーマに、日本語で投句する俳句部門、海外で人気が高い英語による投句のHAIKU(三行詩)部門の実施を想定。今後立ち上げる実行委ホームページなどで事前に投句を募る他、市教委が市内の学校に投句を呼び掛けることも予定。海外からの投句は、各国の俳句関係の協会を通じて呼び掛ける。事前の投句は、募集期間や審査期間を考慮し、遅くとも大会開催の半年前には募集したい考え。

  大会は、1日目に石川啄木が短歌を詠んだ岩山や盛岡城跡公園など市内の観光地を巡りながら、海外の審査員らが同行して参加者約60人に短歌を詠んでもらうツアーを実施。2日目には、各部門の表彰の他、市内の施設で市民ら約1500人が参加しての審査員による講演を予定する。審査員の人選などはこれからだが、市議会3月定例会で、谷藤裕明市長はビクトリア市民でHAIKUカナダの主宰者を招く意向などを示していた。

  大会の詳細については、9月に事前告知やウエブサイト制作などを行う運営委託業者を決定し、市とともに大会の実施計画を策定して決めていく。俳句や市内の文化・商工団体、市の関係者などで組織する実行委員会は、今後3回の開催を予定し、次回10月は大会概要や実施計画の骨子が示される見込み。

  設立会議で、谷藤市長は「本市は豊かな自然環境に培われた文学や舞台芸能、民俗芸能に代表される文化的土壌が脈々と市民生活の中に根付き、その歴史と風土が金田一京助や石川啄木などの文学者や新渡戸稲造など盛岡ゆかりの先人を育んだ。19年に市制施行130周年、20年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、盛岡の自然や風景、街並みを題材に、海外で三行詩として広く創作されている俳句を通じて、盛岡の魅力を再発見、魅力を国内外に発信し、盛岡出身の文学に造詣の深い先人を顕彰する大会にしたい」と話した。


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