盛岡タイムス Web News   2018年   8月  30日 (木)

       

■  県央ブロックごみ焼却施設 住民合意のあり方で質疑 2候補地に絞り込んで初 都南工業団地付近で住民説明会


     
   県央ブロックごみ焼却施設の整備候補地で開かれた住民説明会(新山公民館)  
   県央ブロックごみ焼却施設の整備候補地で開かれた住民説明会(新山公民館)
 

 盛岡広域8市町のごみ焼却施設を1カ所に集約化する、県央ブロックごみ処理施設の整備候補地について、県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会(会長・谷藤裕明盛岡市長)が協議を優先的に継続実施する候補地の一つとした都南工業団地付近で28日、住民説明会が開かれた。17日の盛岡市議会全員協議会で、整備候補地を2017年5月に公表した4カ所から、都南工業団地付近、盛岡インターチェンジ付近の実質2カ所に絞り込みが発表されて以降、初の住民説明会。参加した住民からは、地域との合意形成の在り方や施設ができることによる地域への影響などついて意見や質問が相次いだ。

  同推進協議会は、都南工業団地付近では県の基準をもとに、候補地から500b以内の堀越公民館で17年7月、10月に住民説明会を開催。その後、地域からの要請で18年7月に田の沢、沢目の各町内会を対象に住民説明会を開催した。

  今回の住民説明会は、新山自治会を対象に初めて開催され、会場の新山公民館には住民24人が集まった。同推進協議会の事務局から、これまで他の候補地周辺で開催されてきた住民説明会の内容と同じく、広域化の経緯や施設の概要、施設が整備された場合のエネルギー利用・地域振興策などが説明された。

  同推進協議会では、18年度中に整備予定地1カ所を決定したい考えで、絞り込む作業に当たっては、住民との合意形成を最優先にする方針を示している。質疑応答では、自分たちの地域の意見がどこまで合意形成に反映されるかを懸念し、合意形成を図る地域をどこまでにするか同推進協議会として明確に示してほしいとの意見が出された。

  候補地を4カ所から2カ所に絞り込んだ経緯について、説明を求める意見もあった。事務局は、協議を優先的に継続実施する候補地から除かれた盛岡南IC付近、盛岡市クリーンセンター敷地の2カ所について、反対の声が大きく協議が継続できないことや農業者や地域の反対があることなどを理由に挙げた。

  新山自治会では、6月に説明会を申し入れていた経緯があり「説明会を申し入れしていたにもかかわらず、直前になって2カ所に絞ったという報道がされたことについて不信感を抱いている。これだけ大きな施設なので、声を挙げないからということではなく、広く説明会を開いてほしい」と、誠実な対応を求める声も出た。

  施設が整備されると、同施設へのごみの搬送のためのパッカー車や一般車両が1日当たり578台の利用が見込まれる。「この地域は道路が狭く、時間によっては渋滞の心配や通学の危険もある」と懸念を示すとともに、道路の拡張や歩道の整備などが検討されているかの質問もあった。

  この他、農作物への影響の有無、焼却灰の処理方法、ダイオキシンなどの有害物質の影響、施設の利用期間、1カ所集約と現行の施設の建て替えのコスト比較などについて、意見や質問が出された。

  新山自治会の藤原昭男会長は「近隣の説明会はやったという実績作りのための説明という感じがした。重要な事項は少なくとも自治会の会長などには連絡があってしかるべきで、誠意が感じられない。新山自治会は昔から(門の)処理場が近くにあった地域として非常に不安。やっとなくなったのにまたかという思い。住民の意見をどこまで吸い上げるのか、河東地区の自治会全部できちんと説明してほしい」と話した。


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