盛岡タイムス Web News   2018年   9月  2日 (日)

       

■ 地域住民ら体制確認 災害時に備え総合訓練 防災の日の盛岡市 城北小など会場に約2000人

     
  負傷者救出訓練で担架を使った搬送を行う地域住民  
 
負傷者救出訓練で担架を使った搬送を行う地域住民
 


 2018年度盛岡市総合防災訓練は1日、市立城北小、県営スケート場駐車場などを会場に行われた。地域住民や同校の児童、市、消防、警察、自衛隊、医療機関など46団体約2千人が参加。訓練は市地域防災計画に基づき、災害時に迅速かつ的確な応急対策活動ができるよう協力体制の確認や防災意識の高揚を目的に毎年開催している。近年、大阪府北部地震や西日本豪雨など自然災害の発生が相次ぐ中、参加者はいざというときに備え、災害時に自らがどういった行動を取るべきかを確認していた。

 城北小では、新しい防災ヘリ「ひめかみ」による校舎屋上からの救助救出訓練、児童も参加した初期消火訓練、地震を体験できる起震車「防災そばっち号」による体験訓練、煙体験訓練などが行われた。このうち、土のう作り訓練では、地域の自主防災会らが参加し、オイル缶の底を切り抜いたものに土のう袋をかぶせることで、1人でも土のうを作ることができることを学んだ。袋に入れる砂の量も多すぎると運べないため、スコップで3杯くらいにすることなどを体験の担当をした建設業関係者から説明を受けていた。

  県営スケート場駐車場では、倒壊した建物を模した障害物が複数用意された。自衛隊や消防による倒壊建物救出訓練、災害救助犬捜索訓練、負傷者救出後に医師や看護師による治療の優先度を決定するトリアージ訓練など複数の訓練が継続して行われた。

  障害物を用いての負傷者救急搬出訓練では、みたけ地区の住民がジャッキなどを使用して負傷者を障害物から助け出し、担架で運ぶ訓練をした。負傷者に声を掛ける係や持ち上げた障害物の再度の落下を防ぐために間に木材を入れる係など、役割分担しながら救助を進めた。

  負傷者救急搬出訓練に参加した、みたけ6丁目町内会の齋藤修副会長(68)は「みたけは、災害とは縁のない地域だが、最近は全国どこで起きるか分からなくなってきている。きょうは本番の気持ちで臨んだが、救出訓練を通じて思った通りには動けないものだと実感した。訓練でできないことは本番でもできない。実際に災害が起きた際は、救助に参加できる人はもっと少ないと思うので、普段からいろいろな訓練をしていきたい」と話した。

  訓練統監の谷藤裕明盛岡市長は閉会式で「多くの方々がそれぞれの役割を果たし、連携しながら各種訓練に取り組み大変実りある訓練になった。近年、全国で大きな災害が発生しており、本市も活断層や大きな河川を有しており、今まで経験したことがない大規模の災害が起こりうる。自然の猛威を防ぐことは不可能だが、一人ひとりの努力によって被害を小さくすることは可能。日頃の備えをしっかり行い、実践的な訓練を積み重ねることで連携や適時的確な避難行動などの実効性を高めることが必要」と講評した。


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