盛岡タイムス Web News   2018年   9月  3日 (月)

       

■  日本建築学会 建物から発想まちづくり シャレットワークショップ県内初開催 学生が紫波町旧役場庁舎など考え


     
  日詰のまちづくりデザインについて提案する学生ら  
  日詰のまちづくりデザインについて提案する学生ら
 

 全国の建築系の大学生が地域に入り、まちづくりデザインを提案する「シャレットワークショップ」(主催・日本建築学会)は8月29日から今月2日までの5日間、紫波町内で行われた。全国各地で毎年行われ、県内では初開催。2日、最終発表会が同町日詰の町商工会館で行われ、学生や町民、町職員ら約60人が参集。町の未来を切り拓くアイデアを聞き、今後のまちづくりへ思いを巡らせた。

 建築や都市計画を学ぶ学生が、23大学から38人が参加。「紫波町日詰のまちづくりデザインを考える」をテーマに5日間、町の旧中心市街地である日詰商店街や旧役場庁舎跡地の活性化や活用、紫波中央駅前のオガールエリアと商店街との連動などを課題とし、6班に分かれ企画を練った。

  町が現在、活用検討委員会を立ち上げている旧町役場庁舎跡地について考えた班では、チャレンジショップと住民が憩う場が両立した空間を提案。新しく店を開きたい人に加え、旧来からの住民、同駅周辺の振興住民のそれぞれの思いが集まる、結節点的な意味を持たせた。Y字型の旧役場庁舎は螺旋階段が通る中心部分だけを残し解体・新築。郡役所は空間のシンボルとして残す提案をした。

  この班の三栗野鈴菜さん(23)=千葉大大学院修士1年=は「班のメンバーのほとんどが、現存の建物の可能性に引き付けられた。あの空間を魅力的に感じてもらうためには店だけでなく、日常的に住民が訪れ触れ合うような機能が必要。ここで、将来へ生きるいろんなつながりができると考えている」と提案への思いを語った。

  同ワークショップは、対象地域のまちづくりを促進させ、まちづくりを担う人材を育成することを目的に行っている。各班の提案ではこの他、商店街とオガールの中間地点に町の名産品を楽しめる飲食店を設置することや、商店街の東側を流れる北上川周辺を整備し、水辺に親しめる空間の創出することなどがあった。

  最終発表会に出席した、鈴木弘幸日詰商店会長(59)は「旧役場庁舎跡地の活用法、オガールとの中間地点に店舗を置く発想など、斬新な提案をしてもらった。こういった提案を旧役場庁舎跡地の検討委員会でも話し合っていけるといいのでは」と話していた。


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