盛岡タイムス Web News   2018年   9月  12日 (水)

       

■  周りの認知促すツール サインプレート作製へ いわてアレルギーの会 クラウドFで資金募る


     
  食物アレルギーのサインプレート作製へ、協力を訴える山内美枝代表  
  食物アレルギーのサインプレート作製へ、協力を訴える山内美枝代表
 

 いわてアレルギーの会(山内美枝代表)は、食物アレルギー患者が自らのアレルギーを周囲に伝えるツールとして「食物アレルギーサインプレート」を1千セット作製し配布する資金をクラウドファンディングで募っている。全国で災害が頻発する中、避難所などでの配慮を促す上でも活動を前進させたいと協力を呼び掛けている。

  食物アレルギーは外見からは分かりにくく、特に子どもは周囲に情報を正確に伝えるのが難しい。誤飲誤食でアナフィラキシーショックを起こすと生死に関わるが、いまだ理解は不十分だ。食物アレルギーに対する周囲の関心を高め、緊急時にも迅速に支援を受けられる体制を整えるため、サインプレートを普及させるプロジェクトを立ち上げた。

  今回、作製を目指しているのは、食物アレルギーであることを周囲に知らせるキーホルダーと、アレルギーを起こす食品や緊急処置の方法、連絡先などが各自記入できるサインプレートカード、シールなど1千セット。キーホルダーは、周囲に食品アレルギーがあることをアピールするマークを入れ、ランドセルや登園バッグの外側に気兼ねなく付けられるデザインにする。

  サインプレートは名刺大のプラスチック製。財布やバッグに入れて常時携帯することで、アレルギー症状が出た場合に必要な情報を発見者や救急隊員に速やかに伝えられる。持ち出し用の防災バッグに入れておけば、避難所などで食物アレルギーがあることを周囲に速やかに伝える手助けにもなる。

  クラウドファンディングはインターネットの専用サイトで協力を呼び掛け、広く資金を集める仕組み。今回の目標額は77万円で1口3千円から10万円までの支援コースがある。10月15日までに目標額に到達すれば事業が実施でき、11月から来年4月までに県内5カ所で食物アレルギーに関する講演会を開いてサインプレートを配布する予定だ。

  いわてアレルギーの会は、盛岡アレルギーっ子サークルミルクの代表を務める山内さん(35)が東日本大震災の経験から奥州、久慈、釜石、大船渡の親の会の代表らに呼び掛け2016年9月に発足した。各地の親の会の発足や学習会の開催、行政への働き掛け、SNSを活用した情報発信など災害時も念頭に支援体制づくりに取り組む。

  山内さんは「アレルギーで食べられない食品があることを自ら伝えるのは、いまだに難しい雰囲気がある。普段から周囲に知ってもらうことが誤食を防ぎ、症状が出た際の迅速な対応にもつながる」と理解の広がりを願っていた。

  クラウドファンディングの専用サイトはhttps://readyfor.jp/projects/17713。

  問い合わせは電子メール、いわてアレルギーの会mail@iwate-alle.netへ。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします