盛岡タイムス Web News   2018年   11月  9日 (金)

       

■  大正の面影残す平成の今 IGRが記念式典 厨川駅が開業100周年 地域住民も参列し節目祝う


     
  厨川駅の100周年を祝い、くす玉を開く関係者ら  
 
厨川駅の100周年を祝い、くす玉を開く関係者ら
 

 盛岡市厨川1丁目の厨川駅が、開業100周年を迎えた。同駅は1918(大正7)年11月の国有鉄道事業時代に開業。以降、旧国鉄、JR東日本、IGRと管理者が移り変わりながら、乗降客数を伸ばしている。現在、同駅を管理するいわて銀河鉄道(浅沼康揮社長)主催の記念式典が8日、現地で行われ、同社や谷藤裕明市長、市議会議員、周辺自治会など約130人が参集。地域住民に親しまれてきた駅の節目を祝った。

  開式前には、近隣の聖パウロ幼稚園の年長児33人が鼓隊演奏を披露。式では花を植え付けたプランターを寄贈し、駅の美化に関わってきた盛岡大附属高PTAに感謝状を贈呈した。

  現在、IGRでは同駅に駅長は置かず、盛岡駅長管轄としている。同駅の歴史で、最後の駅長となった菊地久夫さん(70)=盛岡市前九年3丁目=が、式の中で当時の思い出を語った。

  菊地さんはJR東日本時代の2000年3月に着任し、IGRへ移行する前日の02年11月30日まで駅長を務めた。同PTAの活動も在職時に始まったことなどに触れながら「駅を使う高校生をかわいらしいなと思いながら接していたことを思い出す。IGRへの移行の際、できるだけ化粧をして(整えて)渡すことを考え、予算がない中、こ線橋への鏡の設置や木の椅子の整備などをした。駅の歴史の1ページに加えていただいたことを感謝したい」と駅への思いを話した。

  同社によると、同駅は1918年11月、旧厨川村にあった旧陸軍省岩手種馬育成所、岩手種馬所などからの要望により開業したとされる。87(昭和62)年4月にJR東日本の駅となり、02年12月にIGRへ移った。この間、同市事業で駅地下自由通路が13年に開通し利便性が向上。駅舎は開業当時の位置から変わらず、入居テナントに合わせて増改築が行われてきたが、出入り口付近の柱など、大正当時の面影を残す部分もある。

  1日平均の乗降客は17年で3172人。周辺の盛岡中央高、盛岡大附属高を始めとした、通学や通勤の利用者が大半を占め、利用客は近年、増加傾向にある。

  浅沼社長は「安全第一、快適な鉄道輸送の提供に努めてきた。記念式典を節目とし社員一同、皆さまの期待に応えられるよう、地域とともに成長すべく日々努力を重ねていく」と述べた。


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