盛岡タイムス Web News   2018年   12月  26日 (水)

       

■  地元木材のアスレチック建設を 盛岡一高の澤野君ら 県、盛岡市議会に陳情 年明け趣旨説明の機会


     
   市議会での趣旨説明に意欲を見せる(左から)澤野君、佐々木君、白岩君、橋君  
   市議会での趣旨説明に意欲を見せる(左から)澤野君、佐々木君、白岩君、橋君
 

 県立盛岡一高の2年生4人は県議会と盛岡市議会に、地元木材を使ったアスレチック建設を求めて陳情した。文科省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)での取り組みを通じ、子どもが遊ぶ施設の充実、県議会が制定を目指す「県産木材利用促進条例」の趣旨に基づき子どもに木材へ興味を持たせる二つの視点で要望。年明け市議会で趣旨説明する機会を得た。

  陳情したのは代表の澤野祐希君(17)と佐々木啓人君(17)、白岩裕悟君(17)、橋謙斗君(17)。3年に進級する来年6月には1学年から取り組んだ成果を英語で発表する。市議会での趣旨説明は活動のクライマックスになる。

  4人は社会的課題の解決を目指すSGHの研究で子育て支援をテーマにした。その一環として子どもの遊び場について着目。夏に秋田県立中央公園フィールドアスレチックを見学。秋には盛岡市立上田小と紫波町立日詰小の全校児童と保護者約1千人を対象に「子どもの遊び」についてアンケートを実施した。

  その結果、保護者の現在の遊び場に対する不満、児童の約90%がアスレチックで遊びたいと考えていることが分かった。アスレチック建設の提案を決めた。子育てする上で魅力的な街づくり、県産木材を有効活用して豊かな自然の中で子育てする環境の推進を目的に挙げている。

  澤野君は「実現するには予算が必要となる。県議会の条例で県産木材の利用に補助する条文を見つけた」と経緯を説明する。

  橋君は「アンケートで木とふれ合う遊具を求める声があった」という。小学校時代に引っ越してきた経験から、県内は他県に比べて屋外の遊び場が少ないと感じ、体験する場が必要と主張する。

  当初は県や市当局へ政策提言する方法を検討した。澤野君は「国会の立法府に当たる議会に内容を伝えることが必要だと考えた」として、陳情を手段に選んだ。市議会で趣旨説明するのは全くの想定外だった。

  佐々木君は「共通した意見として遊び場環境が挙げられた。大事だと強調したい」、白岩君も「よりよい環境を求めており需要を踏まえた必要性を伝えたい」と考えている。

  市議会は議会基本条例に基づき生徒から説明を聞くことを決めた。関係する教育福祉、産業環境、建設3常任委員会で合同審査会を設置。3月定例会前に、聴取する方向で調整を進めている。

  高校生の陳情は2002年以降初めて。合同審査会設置は1998(平成10)年2、3月に埋設除草剤問題で環境問題特別委員会と産業環境常任委で設置して以来、約21年ぶり。陳情の趣旨説明が目的の合同審査会設置は、記録のある1987(昭和62)年以降で初めてだ。

  市議会は、これまでも高校生議会や大学生との意見交換の場を設けるなど、若者の声を活動や市政に反映するよう取り組んできた。「これを機に他の生徒や学生たちから陳情が寄せられれば」と期待する声も出ている。


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