盛岡タイムス Web News   2019年    1月   9日 (水)

       

■  雪舞う中 平笠裸参り 八幡平市 装束の女性ら祈り込め


     
  厳寒の八幡平を練り歩く祈願者  
 
厳寒の八幡平を練り歩く祈願者
 

 八幡平市指定無形民俗文化財・平笠裸参り(主催・同保存会=伊藤信也会長)は8日、同市平笠地内を中心に行われ、宮田神社(同市平笠)から八坂神社(同市大更)までの約8`の道のりを、装束をまとった女性らが練り歩いた。2019年の祈願者数は男女計32人。雪がちらつく厳寒の中、無病息災、交通安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

  平笠裸参りは全国でも珍しい女性主体の裸参りとして続いている。当初は、江戸時代中期の1700年代に噴火した岩手山の鎮静化を祈願して、男性だけで始まったと伝えられる。その後、戦争に出兵した夫や息子の武運長久を祈るため、留守を預かる女性が受け継いだ。

  祈願者は午前8時20分ころ伊藤会長宅で神事を行い、宮田神社で安全を祈願して拝礼。午前9時ころ、ほら貝の合図とともに宮田神社の鳥居をくぐり出発した。

  祈願者の男性は「南部東方薬師瑠璃光如来」と書かれたのぼり旗、燭台、鏡餅などを携え、女性は難行苦行の姿を見た神様が守ってくれる依代(よりしろ)の験竿を掲げて練り歩いた。市内の同日午前7時ころの気温は氷点下5度。出発時に一時的に雪がやみ、岩手山が薄雲の中に見えた。八坂神社に着くころには再び降り始め、祈願者は寒さに震えながらも強く願う思いを胸に雪道の歩みを進めた。

  伊藤会長は「(午前中の天気のような)穏やかな1年になってほしい。これからも地域で継承している行事を後世に伝えながら、外の人も参加することで地域活性化につなげたい」と話していた。

  平笠小1年の久慈璃杏さん(7)は「初めてなので寒かったけれど、頑張って歩いた」とほほ笑んだ。


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