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楽しかった6日間の海軍生活体験
六原に比べると、海洋訓練の方はもっと楽しかった。それはわたしたちが4年生のときの1学期、昭和19年6月20日から25日までの6日間に行われた。場所は宮古市磯鶏の海洋道場で、海軍生活の体験が主題であった。
6月20日
5時盛岡駅集合。5時半出発。参加者総員100名。10時過ぎ磯鶏着。10時半入校式。軍艦旗掲揚。伊藤内政部長・坂本人事部長訓示。教官紹介ののち教班編成がある。教官は池田中尉・伊藤兵曹長。そして第1教班は佐藤上等兵曹、第2教班は田中一等兵曹、第3教班は今井一等兵曹が班長であった。
午前は掃除、ついで基本教練で不動の姿勢や敬礼を行う。敬礼の形は陸軍と異なっていた。夜は寝具のおろし方を習い、9時消灯。
6月21日
5時起床。寝具返納、洗面。使用する水の量を制限された。舎外の掃除、体操。7時朝食。8時軍艦旗掲揚。午前は手旗。雨となる。休憩後、海軍体操を教わる。午後は座学で、池田教官より海軍精神についての講話。次いで伊藤教官より海軍で用いられている旗についての話。夕食6時。夕食後入浴。自習のとき、田中教班長が岩手県人はもっと積極的でないといけない、と話す。
6月22日
朝食前は掃除・体操。午前は手旗訓練。次に宮古の町に出て、まきの運搬。午後は閉伊川にてカッターの訓練。また手旗を2組に分かれて行った。手旗はイロハ全部を覚えた。夕食後、希望者20名ほどが水泳をする。
6月23日
朝食前、磯鶏国民学校で海軍体操。午前はモールス符号と結索の学科がある。午後はカッター訓練で初めて海に出る。海は大分うねりがあった。かいのあやつり方もうまくなったし、手旗もほとんど覚えた。
6月24日
朝食前は甲板掃除等。午前は手旗と水泳。水が冷たかった。午後は三井の木造船造船所・宮古海員養成所・宮古水産学校の見学。夜は座談会。
6月25日
朝甲板掃除。ついで精神訓話。分隊点検。11時昼食。正午に閉校式がある。3時28分磯鶏発。7時半盛岡着。
海軍と陸軍とでは、大分感じが違うというのが感想であった。このとき習った結索は、その後ずっと役に立った。ボートの漕ぎ方もうまくなった。 (つづく)
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