2004年 7月 4日 (日)       

■  靖国神社宮司就任を正式発表 南部家45代当主の利昭氏

記者会見する南部利昭さん
【写真】記者会見する南部利昭さん

 南部家第45代当主の南部利昭さん(68)=東京都=は3日、盛岡市内で記者会見し、靖国神社の宮司に9月12日付で就任すると発表した。同神社宮司はほとんど旧華族出身者が就任しており、南部さんは9代目となる。「大任を全うしなければならないと考えている」と抱負を語った。

 会見した南部さんによると、現宮司が9月11日で75歳の定年を迎え、この際、旧華族出身者がなり元に戻してほしいと願い出たという。現宮司は旧華族出身ではなかった。

 南部さんが所属する旧華族出身者の社団法人霞会館(旧華族会館)は同神社に推薦を求められ理事会で南部さんが推薦された。推薦を受け、同神社の宮司推薦会議、総代会が満場一致で内定した。

 南部さんは「青天のへきれきというか、この歳になって『宮仕え』をやるとは夢にも思っていなかった。わたしにとっても南部家にとって大変名誉なこと、岩手、盛岡にとっても名誉なことで、ありがたく拝命することとした。9月で69歳になるが、75歳の定年まで大任を全うしなければならない。両陛下には靖国神社のお守りをよろしくお願いしますというお言葉を頂いた。誠に光栄で身の引き締まる思いがした」と述べた。

 「ぼくなりに皆さんに信頼されるようになり、南部を宮司にして良かったと言われるようにしたい」と抱負を語った。

 靖国神社には戊辰戦争以来の殉難者が祭られている。その一人には日露戦争で1905(明治38)年に戦死した42代南部利祥(としなが)公がいる。南部さんは「没後100年ということで、宮司就任に浅からぬ因縁を感じている」と話している。

 南部さんは東京都出身。1958年、学習院大学政経学部を卒業後、広告代理店電通に勤務。父の死去に伴い81年、同社を退社し南部恒産社長に就任し現職。


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