2004年 11月 7日 (日)        

■  〈滝沢村〉用地取得に多額の事業費 巣子新駅周辺整備事業

巣子新駅予定地
【写真】巣子新駅予定地

 滝沢村が進めるIGRいわて銀河鉄道巣子新駅周辺整備事業が、村議会の了解を得られないことで先行きを懸念されている。新駅施設の工事は当初12月の着工予定だったが、ずれ込むと来年12月開業が間に合わない可能性も出てくる。村は18日に村議会へ再度説明して同意を取り付けたい考えで、IGR側も「当初の開業予定へ望みは捨てていない」と、動向を見守っている。村が9月議会に提案したのは、用地取得に必要な10億8700万円からなる債務負担行為。議会はこれを説明不十分として賛成少数で否決した。今回村は、不動産鑑定に基づいて用地や建物移転など費用の詳細を議会に説明するとしている。

 新駅はIGR敷地内に上下線のホーム、こ線橋と連絡通路の駅施設を整備する。事業費は約5億円で村と県が応分の負担をする。

 これに連動した新駅周辺のまちづくり事業は約12ヘクタールが対象。このうち村主体の事業は3・4ヘクタール。駅東側に駅前広場(ロータリー)、駐車場、駐輪場、接続道路、コミュニティー施設、駅舎などを整備する方針。既存道路の拡幅も含まれる。

 村主体の事業費は約24億円で、事業費の4割が国庫補助金で賄われる。債務負担行為の10億8700万円は用地買収、補償の費用、用地買収を代行する県土地開発公社の委託費なども含まれている。

 事業費は当初約14億円と予定されていた。9月に入り、当初のまちづくり交付金事業(03〜07年度)を来年度からまちづくり交付金事業(09年度まで予定)に移行するのに伴い増額したと村が議会へ説明した。

 IGRの駅施設整備は、地下ケーブルの埋設から工事を開始する方針。そのためには車両通行や作業が行えるよう隣接する村事業の対象地を買収後、さら地化するなどの整備が必要になる。

 債務負担行為の議決がなければ、事実上工事が遅れることになる。作業が困難な積雪期を迎え、来年12月の駅開業に黄信号が点灯する懸念もささやかれている。

 村は先月下旬に不動産鑑定による用地の評価を完了。現在議会に説明する用地補償、建物移転などの具体的な費用を算出している。18日には議員全員協議会で議会側に内容を説明する予定。その後議案の提出が12月定例会か臨時議会になるかは未定となっている。

 IGR側は「村当局と議会とのことでIGRとしてはいかんともしがたい。動向を見守り仮に12月に(議会で)了とされれば手順にのっとって大至急着工にこぎつけたい。非常にタイトな日程になるが、工期を精査する必要もある。来年12月開業の望みは捨てていない。会社として頑張りたい」(同社総務部)と話している。


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