2006年 3月 7日 (火) 

       

■ 四十四田ダムの堆積土砂が計画容量の84%に 対策検討委員会が発足

 四十四田ダム貯水池堆(たい)砂対策検討委員会(委員長・平山健一岩手大学長)の初会合は6日、盛岡市内で開かれた。完成から38年を経て土砂の堆積量が計画容量の84%に達し、うち一部は堆砂容量を超えて有効容量内に食い込んでいる。ダム機能を守るため、堆砂対策計画が06年度内に策定されることになった。

  同ダムは洪水調節と発電を目的に1968年(昭和43年)に完成。総貯水容量は4710万立方メートル、うち堆砂容量(計画量)を除く有効貯水容量は3550万立方メートルで建設された。

  これまでの堆砂量は約976万立方メートル。このうち約190万立方メートルが利水と治水領域を浸食。有効容量への堆砂による洪水調節機能、発電力の低下が懸念される。将来予測では三十数年先には堆砂率100%になると試算されている。

  このため国交省は堆砂を取り除く方針を固め、有効容量に及んだ堆砂190万立方メートルに、今後の予測量50万立方メートルを加えた240万立方メートルと目標量を設定。@スルーシング排砂Aバイパス排砂B貯砂ダムCダムかさ上げ−とそれぞれにD地山掘削を加えた案を提示した。この中から現状部分と今後の進行を踏まえ、地山対策とダム上流部への貯水ダム設置、捕捉土砂の掘削を提案している。

  検討委の下部組織として対策案に関する技術検討会を設置。ここでの議論を踏まえ、検討委が堆砂対策計画策定について国交省に助言する。来年度内に北上川流域委員会などで住民から意見を聞き、年度内に計画策定する予定。

  篠原正治同省東北地方整備局河川部長は「完成から約40年が経過し、堆積物も増えている。ダム本体は今後数十年使用できるが万全な体制で治水容量の回復を図りたい」と述べた。

  ダムには旧松尾鉱山などからヒ素を含んだ土砂も流入しているが、事務局の同省北上川ダム統合管理事務所は、貯水池深部にたまったヒ素は濃度判定や各種調査で下流への再流出や地下への浸透などの危険性は低いと判断している。82年(同57年)の新中和処理施設完成前までの15年間で堆砂率は6割に達していた。

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