2006年 4月 11日 (火) 

       

■  〈In Region〉盛岡リンゴ売ります 三浦由紀夫さん(42)

     
  みうら果実専務の三浦由紀夫さん  
 
みうら果実専務の三浦由紀夫さん
 

盛岡市盛岡駅前通の盛岡駅前ビル1階のみうら果実は今年、開店から60周年を迎えた。周辺のスーパーや産直などの影響を受けて経営はそう簡単でない。3代目となる専務の三浦由紀夫さん(42)は60周年を契機に、これまでの信用を守りつつ積極的に外販も手がける。

 みうら果実は1946年(昭和21年)の開業。7年前に他界した父正雄さんが現在の場所で店を開いた。三浦さんが家業の手伝いを始めたのは、東京の大手企業を退職した91年から。

  「帰郷した当時はまだバブル前。店も景気が良かった。しかし、それから数年してバブルがはじけた。スーパーや産直も増加し果物を買う場所はこれまでの果物屋だけでなくなった。さまざまな要因で店の売り上げも厳しくなった」と言う。

  特にここ数年は一段と厳しい状況に。「それでも長年、当店を愛用してくれている顧客がおり、代が代わっても買いに来てくれている。ありがたい。これまで築いてきた信用を大事にしたい」とかみしめる。

  同店では全国各地に均一料金で盛岡リンゴを配送している。同市黒川産のリンゴを中心に盛岡ブランドの盛岡リンゴを全国各地に届ける。今では少なくなった木箱も要望があれば用意する。

  開業以来、産地、品質にこだわり、届けたリンゴが傷んでいたなどの声などがあれば早急に取り替えるなど品質第一主義を貫いている。

  先代からの社是「店はお客様のためにあり」を守り続ける。「主役はお客様。お客様に喜んでもらうために店がある。今は果物だけでなく花もある。みなお客様のため」と言う。

  昨年ころから市内のホテルで盛岡リンゴの予約販売を始めた。ホテルの宿泊客を対象にファクスで注文を取り、届け先に配送する販売。「外販だがまだ2つのホテルと契約しただけ。それでも徐々に注文が増えた。関東から関西、九州と全国に配送している。一度食べればファンになる。リピートもある」と手応えを感じている。

  「それぞれのホテルブランド商品として注文販売してもらっている。60周年を機会に市内の各ホテルで取り扱いしてもらえるようにPRをしていきたい」と力を入れる。

  60周年記念セールも計画している。「店の入り口上にあるリンゴの看板は40年前に作った。わたしはこの看板を見て育った。近々、この下で長年の顧客や地域の方々に感謝のセールを行いたい」とほほえむ。

  三浦さんは盛岡駅前地区商店街振興組合の専務理事も務めている。「ホテルや外食など県外大手が参入している。それぞれの業界は競争になるが消費者としては選択肢が増える。商店街としては街の活性化になり歓迎」と言う。北上川の河川敷や街をきれいにし利便性を高める。盛岡の玄関口の商店街としての役割も忘れない。

  同店の営業時間は午前8時から午後8時。年中無休。電話623−3478。


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